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[北京 18日 ロイター] - 中国の政策当局者は最近の人民元下落を気にかけていないが、心理的に重要な1ドル=7元を超えて急激に下落すると資本逃避を加速する可能性があることから介入する用意をしている。
複数の政策アドバイザーが明らかにした。
元は18日、8年ぶり安値の1ドル=6.8950元に下落した。
政策顧問のひとりは匿名を条件に「人民銀行(中央銀行)はドル上昇の傾向に追随している。市場の力に抗う必要はない」と指摘。「適切な元下落は、急激かつ逃避の下落でない限り、市場の見通しと経済を安定させるうえで良好」との見方を示した。
別のアドバイザーは「7元超えが近く起こるとは思わない。来年まで待つ必要があるだろう。下落スピードが速く、年内に7元をつける可能性があれば、中銀はこれを抑制するだろう」と述べた。
内部の関係者は、元の下落抑制へ人民銀が市場に介入し資本規制をとる可能性を指摘しているが、複数のアドバイザーは7元で線引きしているわけでないと指摘する。
前出の政策顧問は「7元を故意に選んでいるわけではない」とし、外貨準備を無駄にしないことも一因だと述べた。
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