上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトが11月16日にツアー「『SPARK』日本ツアー 2016」を東京・EX THEATER ROPPONGIでスタートさせた。
EX THEATER ROPPONGI公演は東京・新宿LOFTの40周年記念プロジェクトの一環として行われたもの。「SPARK」ツアーは通常、ホールにて途中休憩を設けて実施される公演だが、この日は途中休憩なしのスタンディングライブとなった。
今夏より病気療養のため活動を休止しているアンソニー・ジャクソンに代わってベースを担当したのはジョン・マクラフリン、チック・コリアなどとの共演で知られるアドリアン・フェロー。彼と共にステージに現れた上原ひろみとサイモン・フィリップス(Dr)は最新アルバム「SPARK」収録曲を中心としたセットリストを展開する。火花を散らすかのような激しいプレイに、客席からは感嘆のかけ声が次々に飛び出し、上原の椅子から立ち上がっての演奏に会場はさらにヒートアップしていった。
上原は「今年は、オーストラリア、ヨーロッパ、北米、南米と、なんと五大陸をツアーで回ってきました。そして今日からアジアツアーがスタートです。今日は意を決してスタンディングライブに参加して頂いて、ありがとうございます。皆さんは腰の心配もあるかと思いますが、逆に演者は全員座っているという、珍しいスタンディングライブになってます」と観客を笑わせ、「私たち3人と皆さんで、この日この場所でしか生まれない音楽を作っていきたいと思います」と述べた。彼女たちの白熱のライブにオーディエンスから「ブラボー!」の声も上がり、3人はアンコールまで約100分のステージを駆け抜けた。
ツアーはこのあと上原の故郷・静岡県浜松市で行われる本日11月20日のアクトシティ浜松 大ホール公演や、12月2~4日の東京・東京国際フォーラム ホールA公演などを経て、12月18日の北海道・帯広市民文化ホール 大ホールでファイナルを迎える。