【ソウル=共同】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者による国政介入疑惑で、検察は20日午前、崔容疑者と大統領府の前政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)容疑者、前付属秘書官チョン・ホソン容疑者の計3人を起訴した。
検察は捜査の中間結果を発表。「疑惑の中心」(検察関係者)にいる重要参考人と位置付けてきた朴氏の関与に言及するとみられ、崔被告の起訴状などで事実上の共犯関係を認定するかどうかが焦点となっている。
一方、朴氏は崔被告らの起訴前の自身に対する事情聴取を拒否し、朴氏側の柳栄夏弁護士は17日、聴取は21日に始まる週以降に実施できるよう協力すると表明。起訴内容や世論の動向を見極め、捜査を受ける時期や方法を検討する構えだ。
崔、安両被告は崔被告が事実上支配する「ミル財団」と「Kスポーツ財団」への資金拠出を財界に要求、計774億ウォン(約72億円)を集め、朴氏が企業トップに直接拠出を求めた疑いも出ている。チョン被告は大量の機密資料を崔被告に渡していた疑いが持たれている。