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【茨城】

顧客の葬儀代2億円横領 JAむつみ子会社 係長を懲戒解雇、告訴へ

 JA茨城むつみ(境町)の100%子会社の葬祭業「むつみサービス」(古河市)は十八日、葬祭課の男性係長(57)が顧客から集めた葬儀代金を四年半以上にわたり横領していたと発表した。同社は係長の懲戒解雇を決め、業務上横領の疑いで刑事告訴する。

 県庁で会見した同社の高橋昭仁社長らによると、係長は二〇一二年二月〜今年十月、顧客から受け取った代金の一部を着服、別の顧客の代金で穴埋めする手口を繰り返し、計百五十五回にわたり計約一億九千九百七十万円を横領した。うち約六百四十二万円は弁済していない。

 顧客にはカラーコピーした領収書を渡して代金を受け取り、会社には「集金できなかった」などと報告して領収書を返却していた。代金回収の遅れを不審に思った会社側の内部調査で発覚、係長も横領を認めた。パチンコなどの遊興費に使ったと説明したという。

 同社は再発を防止するため、顧客に代金を振り込んでもらい、現金で支払う場合は二人以上の社員で集金するようにしたという。 (酒井健)

 

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