宇宙飛行士の大西さん リハビリで地球帰還後初の帰国

宇宙飛行士の大西さん リハビリで地球帰還後初の帰国
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国際宇宙ステーションにおよそ4か月間滞在した、宇宙飛行士の大西卓哉さんが、リハビリの一部を日本で行うことになり、20日午後に地球に帰還したあと初めて帰国しました。大西さんは「80%くらいは、体が戻っている感覚です」と、順調な回復ぶりをアピールしました。
先月30日に国際宇宙ステーションから地球に帰還した宇宙飛行士の大西卓哉さんは、NASA=アメリカ航空宇宙局の施設で重力に慣れ、体力を回復させるための45日間のリハビリに臨んでいます。

大西さんは20日から1週間の日程で、リハビリの一部を日本の筑波宇宙センターで行うことになり、20日午後に成田空港に到着しました。

大西さんは、宇宙での任務を終えて初めて日本に帰国したことについて、「飛行機の中から『スカイツリー』が見えて、日本に帰ってきたことを実感しました。改めて多くの人の支えに感謝したいです」と述べました。
現在の体調については、「80%くらいは、体が戻っている感覚です」と、順調な回復をアピールしたうえで、「まだ、体調が100%ではないので、地道なリハビリが大切だと思います」と話していました。

これまで日本人宇宙飛行士のリハビリは、NASAの施設だけで行われてきましたが、日本でも専門の人材がそろってきたことから、今回の大西さんから、初めて日本でもできるようになりました。

これについて、大西さんは「リハビリは、宇宙飛行士の健康管理のなかでも大きなウエイトを占めます。これまでNASAにおんぶにだっこだったので、日本が主体的にできることはうれしいです」と話していました。