2013年9月 9日
2020東京五輪決定!
ついにオリンピック・パラリンピックの
日本開催が決まりました。
私たちの生活も変わるかもしれません。
1964年、10月10日に開幕した東京オリンピック。
最終聖火ランナーを務めたのは広島に原爆が投下された日に
広島県で生まれた男性でした。
その姿は戦後復興を強く印象づけました。
当時のオリンピックはどのような様子だったのでしょうか。
東京・代々木の選手村。
オリンピックに合わせてアメリカ軍から
返還された敷地に作られました。
中には売店や理髪店がありますが、
外国人選手にもわかるように
「カットとシャンプーで300円」とイラスト付きで
書かれています。
選手村の食堂で料理人を務めていた方がいます。
当時、24歳だった鈴木勇さんはこう振り返ります。
全部クリアしてくださいと。
ドイツ語でなんとかって挨拶されてそれに答えられないと
(上司から)怒られました。
一般の国民の方たちでもおもてなしするっていう
気持ちが結構ありました」
実は鈴木さん、このときある物を見て
びっくりしたといいます。
○選手村の料理人を経験
鈴木勇さん(74)
「当時は紙の使用量が文明のバロメーターって
言われてましたから。
牛乳パック」
選手村で採用されたことが
「紙パック」の牛乳が普及した理由のひとつだといいます。
このようにオリンピックをきっかけに
市民の生活も大きく変わりました。
東京と大阪を結ぶ日本初の新幹線
東海道新幹線が開業したのは1964年。
同じ年には羽田空港へと向かうモノレールも誕生しました。
国立競技場もこの大会のために作られたものです。
そのトイレにはこうした形の便器がありましたが
腰掛式水洗トイレが一般家庭で使われ始めたのも
この頃だといわれています。
では、2020年の東京オリンピックは、
どのような会場で行われるのでしょうか。
東京は、主な競技施設が中央区晴海の選手村から
半径8キロ以内に収まる
「コンパクト」なオリンピックを目指しています。
水泳を行うプールやバレーボールを行う体育館は
新たに作られます。
一方で現在ある施設もフル活用します。
柔道は日本武道館で、
ボクシングは両国国技館で行われます。
そしてメーンスタジアムですが現在の国立競技場を
およそ1300億円かけて改修します。
こちらが完成イメージCGです。未来的なデザインですよね。
スタジアムの収容人数は8万人。
屋根は開閉式になっています。
屋根が開けば花火も見ることが出来ます。
こちらの埋め立て地、現在は更地が目立ちますが...
ここに選手村ができます。
大会後は居住スペースの一部を分譲・賃貸して
開発資金を回収するといいます。
では競技場以外で東京の町に変化はみられるのでしょうか。
真夏に行われるオリンピック。
気温を考慮して終了時間が夜中になる競技もあるため
大会期間中は都営大江戸線などを24時間運行し
観客の帰宅の足を確保する計画です。
これをきっかけに公共交通機関の
24時間化が加速するかもしれません。
また同時に開催されるパラリンピック。
現在、東京都は都営バスにこうした出入り口に段差がない
ノンステップバスを導入しています。
今後、街のバリアフリー化が進むことも予想されます。
開催まであと7年。
2020年、東京そして日本はどのような姿に
なっているのでしょうか。