蹴球探訪
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【プロ野球】田中正義が160キロ宣言 1億+出来高、1500万円で合意2016年11月20日 紙面から
ソフトバンクがドラフト1位指名した創価大・田中正義投手(22)=186センチ、90キロ、右投げ右打ち=が堂々の「160キロ宣言」だ。19日、東京都八王子市内で入団交渉し契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で合意。最速156キロの剛腕は、同い年の日本ハム大谷が出した日本球界最速の165キロを視界に捉えた。 アマ球界ナンバーワン投手が、自分の最大の武器をさらに磨く決意を固めた。 1カ月前、運命のドラフト会議では5球団が競合した最速156キロの田中は「最速160キロはいつか出してみたい。一つの魅力であり、ファンの方にも分かりやすい」と決意表明した。 同じ1994年生まれの存在が、背中を押してくれた。日本ハムの大谷だ。ソフトバンクとのクライマックスシリーズファイナルステージで、プロ野球最速の165キロを計測。投打の二刀流もこなし、球界の常識を何度も塗り替えしてきた。 「生で投球を見てみたい。プロの世界ですら、飛び抜けているんじゃないか」と正直な気持ちを口にした。一方で「それができた人間がいるのなら、絶対に無理なことじゃない」と言う。「同い年の選手との対決は盛り上がる。まずは、そこに行きたい」と、自らのレベルアップと。その先の真剣勝負を目指す。 10月31日、関東地区大学野球選手権初戦、桜美林大に敗れ、学生野球にピリオドを打った。そこから、筋トレやランニングを徹底強化。「基礎体力をつけたい。今なら試合を考えずにできる」。地道な練習で作り上げたボディーが160キロにつながると信じている。 小川一夫編成・育成部長兼スカウト室長からは「球団を代表する投手、いつかは球界を代表する投手になってほしい」と期待を込められた。球団から提示された最高条件はその証しだ。「まだ想像がつかない」と金額に驚きながら「早く1軍に上がって期待に応えたい」と受け止めた。 「将来的に斉藤さんのように、相手を圧倒する投手になりたい」と、沢村賞に2度輝いたソフトバンクの先輩、斉藤和巳さんを理想像とした。「本格派の中の本格派だと思う」。2006年、日本ハムとのプレーオフ第2ステージ第2戦の投球を映像で見て、大黒柱が放っていた闘志を心に刻んだ。 ルーキーイヤーの目標を聞かれても「早い段階で1軍に上がらないと。実際に投げないと分からないものがある。上がった以上、落ちないように」と、慎重な口ぶりだった。会見後、報道陣からの求めに応じ、筆で「日本一」としたためた。V奪回の「正義」の使者は、勝負の瞬間を待つ。(谷光太郎) (金額は推定) ◆東京新大学リーグ通算20勝1敗<田中正義(たなか・せいぎ)> 1994(平成6)年7月19日生まれ、横浜市出身の22歳。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。小学1年から野球を始め、以後投手に。創価高では右肩痛の影響もあり、途中から外野手に転向。3年夏は西東京大会4強で甲子園出場なし。創価大で投手に再転向した。3年時の昨年6月に行われた大学ジャパンの壮行試合では、若手主体のNPB選抜相手に7者連続三振を奪うなど4イニングを完全投球。東京新大学リーグでは通算20勝(1敗)。 PR情報
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