パク大統領の退陣求める集会 １８万人が参加11月20日 5時11分

韓国のパク・クネ（朴槿恵）大統領の長年の知人、チェ・スンシル（崔順実）容疑者と大統領の側近２人の合わせて３人が、２０日、同時に起訴されるのを前に、首都ソウルでは１９日夜、パク大統領の退陣を求める大規模な抗議集会が４週連続で開かれ、およそ１８万人が参加しました。

ソウルの中心部では、１９日夜、パク・クネ大統領の退陣を求める大規模な抗議集会が４週連続で開かれ、警察の発表によりますと、およそ１８万人が参加し、「パク大統領は真実を明らかにしろ」などとシュプレヒコールを上げました。

１週間前の集会には地方からも多くの人々が集まり、１９８７年の民主化以降で最大のおよそ２６万人規模に膨れ上がりましたが、今回は抗議集会が全国各地に分散して開かれたこともあって、参加者はおよそ８万人減りました。

集会の参加者の一部は大統領府に向かって行進し、バリケードを設置して阻止する警察の機動隊とにらみ合いを続けましたが、衝突などの混乱はありませんでした。

一方、ソウル駅前では、パク大統領の父親、パク・チョンヒ（朴正煕）元大統領の熱心な支持者である高齢者や退役軍人などでつくる保守系の団体が大統領の退陣に反対する集会を開き、警察の発表でおよそ１万１０００人が参加しました。

韓国の検察は、２０日午前、パク大統領の４０年来の知人のチェ・スンシル容疑者と、大統領府の前の首席秘書官、アン・ジョンボム（安鍾範）容疑者、それに、前の秘書官のチョン・ホソン容疑者の合わせて３人を同時に起訴する方針です。

パク大統領側としては、起訴内容や世論の動向を見極めたうえで、今週にも現職大統領に対して初めて行われる事情聴取の日程や形式などを判断すると見られます。