全羅南道(チョンラナムド)と忠清北道(チュンチョンブクド)で、農家の鶏と鴨の鳥インフルエンザ感染が確認され、韓国は「鳥インフルエンザ清浄国」の地位を失うことになりました。
農林水産食品部が18日明らかにしたところによりますと、全羅南道海南(ヘナム)郡の養鶏場と忠清北道陰城(ウムソン)郡の鴨の飼育農家から、鳥インフルエンザ感染症状が見られるという届出が16日にあり、精密検査を行ったところ、感染が確認されたということです。
農家の家禽類からも鳥インフルエンザウイルスが検出されたことで、韓国はことし初めに回復した「鳥インフルエンザ清浄国」の地位を再び喪失することになり、貿易に影響が出ることが懸念されています。
検出されたウイルスは、先月、忠清南道(チュンチョンナムド)の野鳥のふんから検出されたH5N6型の高病原性鳥インフルエンザウイルスと一致していることから、野鳥から感染したものとみられています。
農林水産食品部は、感染が確認された農家の鶏4万羽余りと鴨2万2000羽余りを殺処分しました。
先月28日、忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョナン)市では、野鳥のふんから、韓国では初めて、H5N6型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されており、それから20日あまり経った今月16日には、全羅北道(チョンラブクド)益山(イクサン)市で採取した野鳥のふんからもH5N6型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。