村上綾
2016年11月19日03時00分
保育所などで体調不良になった子どもを、働く親の代わりに看護師がタクシーで病院に送迎する――。そんな取り組みを松山市が始める。市は18日、送迎費として1800万円を盛り込んだ今年度の一般会計補正予算案を発表した。
市保育・幼稚園課によると、市は2001年度から病児・病後児保育事業として、病気になった子どもを保護者の仕事などの理由で家庭で保育できない場合、病院などに連続7日間預けられる制度を始めた。昨年度は延べ4732人が利用した。
子どもの安全を守りながら働く保護者の負担を減らそうと、市は看護師による送迎制度を検討。子どもの体調不良の知らせを受けた保護者は、事前登録した医療機関に連絡し、保育所などに派遣した看護師が子どもとタクシーに同乗して、預け先と病院との送迎に付き添うという。
今年4月から伊予市では市職員による病児送迎が始まった。松山市でも議会で予算案が可決されれば、石丸小児科と天山病院で始める予定。同課の担当者は「より多くの保護者に利用しやすい環境を作り、仕事と子育ての両立を支援したい」と話した。(村上綾)
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