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【中国ネット「トランプ」ウオッチ】
「米国の時代は終わった」「世界の新秩序は中国がつくる」…中国人、トランプ次期大統領を歓迎
米国が世界を支配した時代は終焉(しゅうえん)を迎える-。米大統領選で規格外の候補者ドナルド・トランプ氏(70)が当選し、中国の識者やネットユーザーからは驚きの声が上がるとともに、覇権を争うライバル米国の“オウンゴール”として内心ほくそ笑んでいる様子も浮かび上がる。
「没落する欧米」
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は17日、「トランプ現象は米国が世界を支配する時代が終わったことを意味している」と主張する程亜文・上海外国語大教授の寄稿を掲載。程氏は「西側国家の民主、複数政党、福祉などの制度は役に立たなくなっている」と中国の統治のやり方に自信を示した上で、「われわれは米国が多くの領域で指導者の役割を放棄する現実を受け入れ、『ポスト覇権』時代に新たな世界秩序をどう構築するのか準備しなければならない」と訴えた。
また人民日報高級記者の丁剛氏も環境時報の英字紙「グローバル・タイムズ」(17日付)への寄稿で、「世界秩序は変わりつつある。米国と欧州の指導力は弱まっている」と断言。「中国はアジア太平洋地域の秩序づくりに責任を負うことができるか」と問いかけている。