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【安倍・トランプ会談】中国メディア、「拝謁」「朝貢」と揶揄 「日米の相違は大きい」

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【安倍・トランプ会談】
中国メディア、「拝謁」「朝貢」と揶揄 「日米の相違は大きい」

17日、エクアドルの首都キトの大統領府であいさつする中国の習近平国家主席(ロイター) 17日、エクアドルの首都キトの大統領府であいさつする中国の習近平国家主席(ロイター)

 【北京=藤本欣也】安倍晋三首相とトランプ米次期大統領の会談について、中国外務省の耿爽報道官は18日、具体的な会談内容は不明としつつも、国家間の協力が「第三者の利益を毀損(きそん)してはならない」と今後の日米関係にくぎを刺した。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は18日付で、「安倍、トランプに“朝貢”」との見出しを掲げて関連記事を掲載。安倍政権がトランプ氏の当選を受け、慌てて異例の会談を設定したことに関し、「安倍は朝貢に行くのか」との批判が日本のインターネット上に出ていると伝えた。

 同紙は社説「安倍、トランプに“拝謁”して何を得るのか」でも、トランプ氏が公約に掲げた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)脱退などを念頭に、「アジア太平洋地域の問題で日米の相違は大きく、覆い隠せない」と強調した。

 中国の習近平国家主席は現在、19、20両日にペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、南米を歴訪中だ。TPPをめぐってはペルーのクチンスキ大統領が、米国の代わりに中露を加えた新たな枠組み作りに言及するなど、関係国の足並みが乱れている。

 上海・復旦大学の沈丁立教授は「中国の国家元首による中南米訪問は過去4年間で3回目。これは中国政府が同地域を戦略的に重視している表れだ」と指摘。中国メディアは「(壁を築くトランプ氏に対し)習主席は友好の橋を築く」とアピールしている。

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