神戸大海洋底探査センターは18日、10月から始めた鹿児島県・薩摩半島沖の海底火山「鬼界カルデラ」の調査で、カルデラ内の海底ドームから熱水が噴き出ているのを確認したと発表した。地下でのマグマ活動を示す結果だとしている。5カ所で噴出があり、熱水が高さ約100メートルに達する場所もあった。
鬼界カルデラは、約7300年前に超巨大噴火を起こしているとされ、センターは長期的調査で噴火メカニズムの解明を進める。巽好幸センター長(マグマ学)は「ドームを形作るマグマと、地層にある7300年前に噴火した際のマグマとの関連性を調べる必要がある」と話した。