ゴミで目眩まし! - 2016.11.14 Mon
草はらや木陰でこんなのを見たことはない?
2016.11.12(2枚)
これはゴミグモの仲間の網だ。
2015.7.7(2枚)
自分の脱皮した殻や、食べた(吸った)後の虫の死骸などを
網に一列に並べておいてその先や途中に、じっとしているクモ。
どれがゴミでどれがクモか分からない。
ゴミグモの仲間はたくさんいるが、今日のこれは
マルゴミグモ(丸塵蜘蛛)のようだ。
背中の模様がすばらしい。
色やその濃さ、模様の具合が個体により差があるがこれは凄いよね。
脚を畳んでいるこの状態で5mm程。
ゴミのほうが大きいよね。
こんな網を見かけたらクモを探してみて。
--クモ目 コガネグモ科 ゴミグモ属-- 分布:南の地域のクモ
HK
※過去記事、ギンメッキゴミグモ
2016.11.12(2枚)
これはゴミグモの仲間の網だ。
2015.7.7(2枚)
自分の脱皮した殻や、食べた(吸った)後の虫の死骸などを
網に一列に並べておいてその先や途中に、じっとしているクモ。
どれがゴミでどれがクモか分からない。
ゴミグモの仲間はたくさんいるが、今日のこれは
マルゴミグモ(丸塵蜘蛛)のようだ。
背中の模様がすばらしい。
色やその濃さ、模様の具合が個体により差があるがこれは凄いよね。
脚を畳んでいるこの状態で5mm程。
ゴミのほうが大きいよね。
こんな網を見かけたらクモを探してみて。
--クモ目 コガネグモ科 ゴミグモ属-- 分布:南の地域のクモ
HK
※過去記事、ギンメッキゴミグモ
ツワブキの花は大人気! - 2016.11.10 Thu
いそうでいない、撮ったようで撮っていなかった黄色い蝶々。
透けて見える前翅の黒い縁模様から、
キタキチョウ のようだ。
ツワブキの花で発見。
2016.11.4(全て)
ツワブキの花の蜜はよほど美味しいらしく、虫たちの人気の的だ。
↓ チョウとハチと甲虫が揃い踏み。
小さな黒い甲虫はたぶん
ルリマルノミハムシ(瑠璃丸蚤葉虫)
蜜よりも花そのものを食べるそうだ。
このハチは図体は大きいけれど、大人しくて
近付いても植物に触っても知らんぷりだ。
キンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)
と思われる。(→過去記事)
ツチバチの仲間は、土に潜って黄金虫の幼虫(芋虫)に卵を産みつける。
小さなハチや、モンシロチョウもいたよ。
--チョウ目 シロチョウ科-- 分布:(キタキ)本州以南、(モンシロ)全国
ルリマルノミハムシ
--甲虫目 ハムシ科 ノミハムシ亜科-- 分布:全国
キンケハラナガツチバチ
--ハチ目 ツチバチ科-- 分布:本州以南
HK
透けて見える前翅の黒い縁模様から、
キタキチョウ のようだ。
ツワブキの花で発見。
2016.11.4(全て)
ツワブキの花の蜜はよほど美味しいらしく、虫たちの人気の的だ。
↓ チョウとハチと甲虫が揃い踏み。
小さな黒い甲虫はたぶん
ルリマルノミハムシ(瑠璃丸蚤葉虫)
蜜よりも花そのものを食べるそうだ。
このハチは図体は大きいけれど、大人しくて
近付いても植物に触っても知らんぷりだ。
キンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)
と思われる。(→過去記事)
ツチバチの仲間は、土に潜って黄金虫の幼虫(芋虫)に卵を産みつける。
小さなハチや、モンシロチョウもいたよ。
--チョウ目 シロチョウ科-- 分布:(キタキ)本州以南、(モンシロ)全国
ルリマルノミハムシ
--甲虫目 ハムシ科 ノミハムシ亜科-- 分布:全国
キンケハラナガツチバチ
--ハチ目 ツチバチ科-- 分布:本州以南
HK
亀の子葉虫 - 2016.10.27 Thu
子供の頃から図鑑が大好きで、今でも机のどこかに
何かの図鑑がのっている。
たばこを吸う人のちょっと一服、みたいな存在だ。
こうなると、図鑑で見たのか実物を見たのか分からない虫がいる。
けれど今日載せる虫は、図鑑でしか見たことが無い!
と、はっきりと言える個性的な虫だ。
2016.10.18
空地の草の上にいた5〜6mm程の甲虫。
葉の色との対比で、小さくとも目に留まったのだ。
風が強くてピントの合った写真は1枚だけ。
なので上の写真をトリミングで大きくしてみた。
亀の子、の名が付くのが納得できる姿でしょう?
たぶん、イノコヅチカメノコハムシ だと思う。
(残念ながらこの草はイノコヅチではないけど...)
カメノコハムシの仲間でも平凡な姿の種類だ。
同じ仲間にジンガサハムシというのもいる。
「陣笠」だよ、想像してみて。
ぜひ実物を見てみたいものである。
--甲虫目 ハムシ科 カメノコハムシ亜科-- 分布:全国
ST
何かの図鑑がのっている。
たばこを吸う人のちょっと一服、みたいな存在だ。
こうなると、図鑑で見たのか実物を見たのか分からない虫がいる。
けれど今日載せる虫は、図鑑でしか見たことが無い!
と、はっきりと言える個性的な虫だ。
2016.10.18
空地の草の上にいた5〜6mm程の甲虫。
葉の色との対比で、小さくとも目に留まったのだ。
風が強くてピントの合った写真は1枚だけ。
なので上の写真をトリミングで大きくしてみた。
亀の子、の名が付くのが納得できる姿でしょう?
たぶん、イノコヅチカメノコハムシ だと思う。
(残念ながらこの草はイノコヅチではないけど...)
カメノコハムシの仲間でも平凡な姿の種類だ。
同じ仲間にジンガサハムシというのもいる。
「陣笠」だよ、想像してみて。
ぜひ実物を見てみたいものである。
--甲虫目 ハムシ科 カメノコハムシ亜科-- 分布:全国
ST
久しぶりに綺麗なチョウチョ。 - 2016.10.23 Sun
秋晴れの日、線路っぷちの道は真夏並みの日差し。
風もあり揺れる野草を眺めながら歩いていると。
2016.10.18
背の高い草の合間に、チョウが1匹止まっているのが見えた。
込み入った模様の、大好きなタテハチョウの仲間のような感じ。
風に揺れた草が陰をつくると、
陽の光に照らされていた部分に、きれいな青とオレンジ色が現れた。
なんて美しい色!
しばらく見ていたら翅を開いてくれた!
この翅の表面の模様をたよりに調べてみたら、どうやら
アカタテハ(赤蛺蝶) のようだ。
広げた翅の幅で55mmくらいか。
翅のすみずみまで傷もかすれも無くみずみずしい。
羽化してそんなに時間がたっていないのかもしれないな。
久しぶりにきれいなチョウを見たなぁと、歩いていたら
10メートル程でまた一匹いた。
今度は花の吸蜜中でせわしなく、じっとしてくれない(そりゃそうだよね)。
さっきと同じアカタテハ、みたいだけど少し小さいな。
その場では細かい所までは分からず、家で写真を見比べてみた。
そうしたらやはり細かい所が少し違う。
この写真に丸を付けてみた↓ 良かったらさっきの翅を広げたアカタテハと比べてみて。
[相違点]
・右上の丸の辺りが、アカタテハのように縁どられていない。
・左下の丸の中の白点の形や並び方が異なる。
というわけで、こちらは
ヒメアカタテハ でしたー。
図鑑のページに並んで載っている異なるチョウを、すぐ近くで見ることが出来た。
なんてうれしい!
どちらも --チョウ目 タテハチョウ科-- 分布:全国
ST-MB
風もあり揺れる野草を眺めながら歩いていると。
2016.10.18
背の高い草の合間に、チョウが1匹止まっているのが見えた。
込み入った模様の、大好きなタテハチョウの仲間のような感じ。
風に揺れた草が陰をつくると、
陽の光に照らされていた部分に、きれいな青とオレンジ色が現れた。
なんて美しい色!
しばらく見ていたら翅を開いてくれた!
この翅の表面の模様をたよりに調べてみたら、どうやら
アカタテハ(赤蛺蝶) のようだ。
広げた翅の幅で55mmくらいか。
翅のすみずみまで傷もかすれも無くみずみずしい。
羽化してそんなに時間がたっていないのかもしれないな。
久しぶりにきれいなチョウを見たなぁと、歩いていたら
10メートル程でまた一匹いた。
今度は花の吸蜜中でせわしなく、じっとしてくれない(そりゃそうだよね)。
さっきと同じアカタテハ、みたいだけど少し小さいな。
その場では細かい所までは分からず、家で写真を見比べてみた。
そうしたらやはり細かい所が少し違う。
この写真に丸を付けてみた↓ 良かったらさっきの翅を広げたアカタテハと比べてみて。
[相違点]
・右上の丸の辺りが、アカタテハのように縁どられていない。
・左下の丸の中の白点の形や並び方が異なる。
というわけで、こちらは
ヒメアカタテハ でしたー。
図鑑のページに並んで載っている異なるチョウを、すぐ近くで見ることが出来た。
なんてうれしい!
どちらも --チョウ目 タテハチョウ科-- 分布:全国
ST-MB
働き者は造形家でもあるんだ。 - 2016.10.16 Sun
これな〜んだ。
2016.10.5
公園の回遊路脇の地面。
建設中の蟻の巣だ。
入り口は枯れ葉で巧みに隠されていた。
すみません、穴が見えるようにほんの数ミリ枯葉をずらしました...。
せっせと土粒をくわえたアリが出てきては、斜面にそっと置いてゆく。
種類は分からないが小さなアリで、頭が土粒とほぼ同じか小さいくらい。
近寄ってよ〜く見ないとわからない。
それにしても、この土山がとても美しくてみとれてしまった。
意図して作っている形では無いだろうが、近くに生えている草とか
落ちているもの、地面の微妙なでこぼこ等と
アリの作業の合作である。
さらに、外気も手伝って土山に色の変化をつけている。
土粒の大きさがきれいに揃っているから、
アリは巣の中でお団子を作ってから外に持ち出しているんだろうな。
よく人が口にする「あ〜、いいものを見せてもらった」
そんな気分である。
--ハチ目 アリ科--
HK
2016.10.5
公園の回遊路脇の地面。
建設中の蟻の巣だ。
入り口は枯れ葉で巧みに隠されていた。
すみません、穴が見えるようにほんの数ミリ枯葉をずらしました...。
せっせと土粒をくわえたアリが出てきては、斜面にそっと置いてゆく。
種類は分からないが小さなアリで、頭が土粒とほぼ同じか小さいくらい。
近寄ってよ〜く見ないとわからない。
それにしても、この土山がとても美しくてみとれてしまった。
意図して作っている形では無いだろうが、近くに生えている草とか
落ちているもの、地面の微妙なでこぼこ等と
アリの作業の合作である。
さらに、外気も手伝って土山に色の変化をつけている。
土粒の大きさがきれいに揃っているから、
アリは巣の中でお団子を作ってから外に持ち出しているんだろうな。
よく人が口にする「あ〜、いいものを見せてもらった」
そんな気分である。
--ハチ目 アリ科--
HK
やはり好きだなあ。 - 2016.10.11 Tue
年に一度はオンブバッタ - 2016.10.06 Thu
このブログのスターのひとり、オンブバッタの夫婦。
画像としても習性にしても面白さ満点だ。
2016.10.5
大きい方がメス、背中にしがみついているのがオス。
茶色いタイプと緑色のタイプがいるけど、同種。
だから緑色同士も茶色同士も、上茶下緑のカップルもいる。
草むらや畑で葉っぱを食い荒らしている時はたいてい1匹。
それでもオンブ状態の姿も年中目にする気がする。
ある図鑑によれば、
オスは繁殖シーズンでなくても、一旦メスの背中に乗ることが出来れば
その時が来るまでずっと乗っているそうだ。
彼女を「キープ」するのである。
しっかり者か、ちゃっかり者か?
メスのほうは我慢強いのか、のんきなのか?
この時はこの後交尾をしていた。
そして、カメラを近付けていくと草の中に逃げ込むけれど、
必ずこんなふうにこちらを向いて写真を撮らせてくれる。
また来年もよろしくね。
--バッタ目 オンブバッタ科--
HK
画像としても習性にしても面白さ満点だ。
2016.10.5
大きい方がメス、背中にしがみついているのがオス。
茶色いタイプと緑色のタイプがいるけど、同種。
だから緑色同士も茶色同士も、上茶下緑のカップルもいる。
草むらや畑で葉っぱを食い荒らしている時はたいてい1匹。
それでもオンブ状態の姿も年中目にする気がする。
ある図鑑によれば、
オスは繁殖シーズンでなくても、一旦メスの背中に乗ることが出来れば
その時が来るまでずっと乗っているそうだ。
彼女を「キープ」するのである。
しっかり者か、ちゃっかり者か?
メスのほうは我慢強いのか、のんきなのか?
この時はこの後交尾をしていた。
そして、カメラを近付けていくと草の中に逃げ込むけれど、
必ずこんなふうにこちらを向いて写真を撮らせてくれる。
また来年もよろしくね。
--バッタ目 オンブバッタ科--
HK
久しぶり、カメムシの新顔! - 2016.09.21 Wed
今日は仕事も無く雨もほぼ止んでいたので、畑をぶらぶらした。
今は夏野菜も終わり秋冬物はまだ幼く、いわゆる端境期。
ここのところ雨ばかりで急に冷え込んでいるから
様子がいまいち心配な野菜が多く、注意深く見て歩いた。
ふと左手首に小さな虫がいる。いつのまにか。
2016.9.21
形からするとカスミカメムシの仲間のようだ。
触角抜きで体長5〜6mm。
前翅の先がかくっと下向きに折れた独特のかたち。
触角が長く脚と同じ位の存在感がある。(上写真で高く持ち上げているのは触角)
調べてみると ハギメンガタカスミカメ のようだ。
地味な色だが、模様と配色が美しい。
特に翅の先、透明部分のデザインがとても気に入った。
しばらく見ていたら、まるでハエのように前脚をスリスリしていた。
針のような口吻を掃除しているようにも見えたよ。
メンガタカスミカメというのがいて、
それは肩の辺りに黒い斑があって顔のように見えるので「面型」=メンガタ。
その仲間でハギの仲間の汁を吸うので、萩 面型 カスミカメ。
こちらの面型模様は判らないくらい小さい。
カメムシ大好きのわたし、久しぶりの初見に出合えて嬉し!
--カメムシ目 カスミカメムシ科-- 分布:本州以南
TN
今は夏野菜も終わり秋冬物はまだ幼く、いわゆる端境期。
ここのところ雨ばかりで急に冷え込んでいるから
様子がいまいち心配な野菜が多く、注意深く見て歩いた。
ふと左手首に小さな虫がいる。いつのまにか。
2016.9.21
形からするとカスミカメムシの仲間のようだ。
触角抜きで体長5〜6mm。
前翅の先がかくっと下向きに折れた独特のかたち。
触角が長く脚と同じ位の存在感がある。(上写真で高く持ち上げているのは触角)
調べてみると ハギメンガタカスミカメ のようだ。
地味な色だが、模様と配色が美しい。
特に翅の先、透明部分のデザインがとても気に入った。
しばらく見ていたら、まるでハエのように前脚をスリスリしていた。
針のような口吻を掃除しているようにも見えたよ。
メンガタカスミカメというのがいて、
それは肩の辺りに黒い斑があって顔のように見えるので「面型」=メンガタ。
その仲間でハギの仲間の汁を吸うので、萩 面型 カスミカメ。
こちらの面型模様は判らないくらい小さい。
カメムシ大好きのわたし、久しぶりの初見に出合えて嬉し!
--カメムシ目 カスミカメムシ科-- 分布:本州以南
TN
ルビーロウムシ - 2016.09.19 Mon
知っている人は知っているでしょう。
知らなければこのタイトルからは想像もつかないかと・・・。
こんなのです。
2016.9.19
ベランダのミニ薔薇にいた。
アップにしてみると。
カイガラムシの仲間、ルビーロウムシのメスの成虫。
大きさは4mmくらい。
どこが頭だか何が何だかわからないけれど、
枝や葉の樹液を吸って生きている。
はっきりしているのは、
実際の体はロウ物質に覆われて見えていないこと。
カイガラムシの仲間は大抵そうだ。
とにかく様々な角度から見てもらうしかないと思う。
白い線は白いロウ物質。
体の一部分から出ているのだが、このルビーロウムシは4箇所から出ているので
4本の白い線がある。
下の写真は体を裏返してみたところ。
白いロウ物質は腹側にある気門付近から分泌されるそうだ。
下から3枚の写真は葉から剥がして下に落として撮った。
放っておいたらミニ薔薇がだめになっちゃうからね。
ちなみにオスはほんの2mm程で翅があり、ロウを纏ってはいない。
天敵はある種の寄生蜂。
--カメムシ目 ヨコバイ亜科 カタカイガラムシ科-- 分布:本州以南
H1
知らなければこのタイトルからは想像もつかないかと・・・。
こんなのです。
2016.9.19
ベランダのミニ薔薇にいた。
アップにしてみると。
カイガラムシの仲間、ルビーロウムシのメスの成虫。
大きさは4mmくらい。
どこが頭だか何が何だかわからないけれど、
枝や葉の樹液を吸って生きている。
はっきりしているのは、
実際の体はロウ物質に覆われて見えていないこと。
カイガラムシの仲間は大抵そうだ。
とにかく様々な角度から見てもらうしかないと思う。
白い線は白いロウ物質。
体の一部分から出ているのだが、このルビーロウムシは4箇所から出ているので
4本の白い線がある。
下の写真は体を裏返してみたところ。
白いロウ物質は腹側にある気門付近から分泌されるそうだ。
下から3枚の写真は葉から剥がして下に落として撮った。
放っておいたらミニ薔薇がだめになっちゃうからね。
ちなみにオスはほんの2mm程で翅があり、ロウを纏ってはいない。
天敵はある種の寄生蜂。
--カメムシ目 ヨコバイ亜科 カタカイガラムシ科-- 分布:本州以南
H1