米FRB議長、12月利上げ示唆…時期明言せず
2016年11月18日 10時03分 読売新聞
【ワシントン=山本貴徳】米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は17日、米議会合同経済委員会で金融政策について証言した。
焦点となっている12月の利上げについては、「今後の経済データから、FRBの政策目標に向かっているという確証が得られたら、比較的早い段階で適切になる」と述べた。
具体的な時期を明言しなかったものの、次回12月13、14日の会合で利上げを判断する可能性を示唆した。
イエレン氏が公の場で発言するのは、米大統領選後で初めて。
米経済については「緩やかな成長が続く。雇用はもう少し改善され、物価の上昇率は数年で目標の2%に達する」と語った。
足元の景気の堅調さに加え、ドナルド・トランプ次期米大統領の経済政策で景気がさらに上向くとの期待も高く、市場では12月に利上げするとの見方が広がっている。