2016-11-19

増田に書けばフィクションって事で済まされるよね! 34

まあこの時期はもう募集終わってるところがほとんどだと思うが、お正月巫女アルバイト

これは学生の応募がほとんどであり、さらに言えば、学生にとってはバイト先で痛い目見るのも社会勉強の一環とは思うんだが。

まあ神主様はとっても優しいので書いてあげよう。と思う。




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1:まず何で給料がクソ高いのかよく考えましょう



基本的に、巫女正月バイトに出す給料というのはかなり高い。正月しか来ない一見さんに払う給与と考えるとさらに高い。

高校生相手とかでも普通に一万くらい出たりもする。

で。

正月で。神社で。巫女恰好して。ニコニコ笑って。参拝者にお札だのお守りだの渡すだけで。

一万もらえる。

ま、そんな水商売みたいなボロイ仕事はないわなあ。

常識的に考えてないわなあ。

そんな美味しい仕事をわざわざ学生に分け与えたりはしないわなあ。

無論、ひな壇芸人のような、並んでニコニコ笑っている若い女が境内景色に欲しいからってわけでもない。

正月デカ神社境内巫女大勢ニコニコしてるのがずっと伝わってきた伝統からそうしているだけだろ、と言われれば確かにそうなんだが)

じゃあなんで給料がクソ高いのか。

それは単に死ぬほど働かされるからです。

皆が寝ている時間や年明けを祝ってパーリーしている時間に目ん玉おっぴろげて波打つ参拝者の群れと対峙し、朝が来るまでひたすら紙幣と神札類を交換し続ける過酷お仕事から給料クソ高いのです。

お仕事はよく想像してからやるかやらないか決めましょう。




2:アルバイトに応募する時は連絡先を伏せず、ハンドルネームではなく本名を名乗りましょう



ここまでくるともう社会常識の話になってくるんだが、社会に出てない学生社会常識持ってないのかよお前と言ってもしょうがない。

ちょっと話を聞いてみたい、詳しく話を聞いてみたい、そんな軽い気持ちで応募窓口に接触してくる方も大勢いらっしゃいます。それはいい。

話を訊いて大丈夫だと確信したら改めて個人情報を開示したい。そういう慎重さもこの現代社会サバイバルする上で素晴らしい姿勢だと思います

でも具体的な話を聞く段階なら連絡先くらいは伝えましょう。こちらから連絡できません。

ハンドルネームを名乗るのではなく本名お話しましょう。アナタのお名前呼べません。



3:察してもらわずにちゃんと用件は最後まで言いましょう



日本人はお察し上手。そして日本サービス業お客様第一

から別にいつも最後まで喋らなくても、周囲の人々はアナタ意向を察して先回りして対応してくれます日本人はとっても親切。

でもお正月神社はいろいろな人が来ます普段神社に来ない人も来ます

要するに、上品で親切で敬意と謙譲を忘れない、普段神社に来るようなタイプの人々…それ“以外”の層も来るという事です。

参拝者相手に限らず、職員間においてでも、つまらない些細なコミュニケーション不足が致命傷となり得る状況があっさりと巡ってきます

報告連絡相談はし過ぎるくらいで丁度よく、態度ははっきりしっかりと、言葉台詞はちゃんと最後まで喋る。

バイトから問題ないと思って責任感のない仕事をするのは別に構いませんが、もらう高い給料分くらいの責任感は持って働きましょう。



4:アナタがどれだけ巫女服が似合うか、どれだけ有能かに神社は一切興味ありませんが、アナタ時間通り出てきて求められた仕事キッチリこなす事にはとても興味あります



応募時に能力アピール。いりません。

履歴書めいた画像写真。いりません。

巫女服風コスプレ画像。いりません。(←これから応募しようというバイト先の人間全員をコスプレと暗に切り捨てていくスタイル

一般的営利業務におけるアルバイト募集に対してそれらのアピール価値あるものなのかもしれませんが(…そうか?)、神社には必要ありません。

大昔から毎日毎日、決まった時間に決まった事を決められた通りに行い続ける神社において。求められる人材とは、まず決まりごとに従う人間です。

指示をよく聞き、決まりごとには従いましょう。



5:思い出ジャンキーにはならないでください



“このアルバイト経験はきっと、いい思い出になるはず”。 その志望理由だけを武器正月という怪物と戦い抜こうとするのは、ちょっとつらいと思います

“せっかくの珍しい経験から、何かを持って帰らねば”。その意識高さが生かされるのは恐らく、もっとゆとりある忙しくない職場であるかと思われます

業務に集中しきれない余念が渡し忘れや勘定ミスを生み、何よりもアナタの思い出をだいなしにしたり、意識高いアナタ自己評価に傷をつけたりします。

思い出はずっと後になって振り返った時に遠くから綺麗に見えるくらいでちょうどいいのです。目の前の業務に集中しましょう。






いや、本当に色んな人が来るもんだ。

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