APEC閣僚会議「雰囲気暗かった」 保護主義の拡大に懸念
2016年11月19日 09:33 発信地:リマ/ペルー
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【11月19日 AFP】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の一連の会議が行われているペルーのペドロ・パブロ・クチンスキー(Pedro Pablo Kuczynski)大統領は18日、保護貿易主義の動きへの高まりに対抗して自由貿易を守ろうと各国の指導者に呼び掛けた。一方、米国は懸念を抱く加盟諸国への説明に追われた。
クチンスキー大統領は「米国と英国で保護主義的な傾向が支配的になりつつある」と述べた。「世界貿易が再び成長し、保護主義が敗北すること、これが非常に重要だ」
ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の米大統領選勝利を受けて、グローバルな貿易に対する障壁を撤廃しようとする長年の取り組みが覆される恐れへの懸念が広がっている。
17~18日に開かれたAPEC閣僚会議の出席者の一人は匿名を条件に取材に応じ、米国で保護主義が拡大しつつあることに各国の閣僚が懸念を表明し、会議の雰囲気は暗かったと語った。
この出席者によると、米通商代表部(USTR)のマイケル・フロマン(Michael Froman)代表は各国の閣僚らに対し、米国にとっての中心的な利益は政権が代わっても変化するものではないと述べたという。(c)AFP/Sam Reeves
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