「ナイアシンフラッシュ」とは!?驚くべき特徴「7つ」の効果と作用や「3つ」の注意点を分かりやすく解説します!

「ナイアシンフラッシュ」という言葉をご存知ですか!?ナイアシンは、ビタミン群の1つです。このナイアシンを、一度に大量に摂取すると、ナイアシンフラッシュという現象が起きて、体調の改善につながるというものです。そこで、今回この記事では、ナイアシンフラッシュとは、一体どんな効果があるのかをまとめてみました。

ナイアシンフラッシュについて

突然ですが、ナイアシンフラッシュって聞いたことありますか?ナイアシンとは、「ニコチン酸」「ニコチン酸アミド」の総称です。水溶性ビタミンの一種で「ビタミンB3」とも呼ばれている成分のことです。このナイアシンが不足してしまうと…皮膚や消化器系そして精神に障害をもたらと言われています。

しかし、しっかり摂取することが出来れば、さまざまな効果が期待できる物質でもあります。また、このナイアシンを一度に大量に摂取することで、ナイアシンフラッシュが起きて、その後体調が良くなると言われています。

そこで、これから「ナイアシンフラッシュ」の効果や注意点などについて、詳しくご紹介していきたいと思います。

ナイアシンフラッシュとは?

体の抹消部分での血管の拡張

ナイアシンには、体の抹消部分の血管を拡張する特徴があります。大量に摂取すると、血管が拡張し流れる血液の量が増え、ほてりや肌の赤みなどの症状を発症させます。

ナイアシンの中でも、ニコチン酸の方がこのような症状を生じさせると言われていて、「ホットフラッシュ」とも呼ばれています。逆にニコチン酸アミド(または別名ナイアシンアミド)では、このような症状は出にくいそうです。

そしてもう一つ知っておきたい成分がヒスタミンです。ヒスタミンは、私たちの体内にも存在している化学物質で、血圧を下げるなど重要な役割がある反面、アレルギー反応物質でもあります。普段は不活性状態で害のないものですが、薬の投与やケガなどがきっかけで活性化状態になり、体のかゆみや筋肉の収縮を引き起こします。

このヒスタミンが、ナイアシンの摂取により体内の貯蔵細胞から放出され、血液中に流れ全身を巡ります。その結果、体のほてりや赤みといった症状が出ると考えられています。

ナイアシンによってヒスタミンが放出され、体が赤くなったり痒くなったりしますが、ヒスタミンは90分ほどすれば体外へと排出されていきます。つまり、ナイアシンを摂取することは、結果的にヒスタミンのアレルギー反応を軽くする働きがあるということです。

循環が改善されてる証拠で良い徴候

ナイアシンは、大量に摂取すると吸収率が上がり顔や体にほてりや痒みが伴いますが、これは体の血液循環がよくなっている証拠でもあります。摂取してから早くて約30分後くらいから体がポカポカと温かくなってきくるそうです。冷え性や肩こりの改善の他、不眠の解消や美肌効果、花粉症の改善にも効くとも言われています。

ナイアシンを摂取してしばらくは、ヒスタミンが血中に戻るまでの1時間半ほどは体が反応して熱くなる感覚があるようですが、落ち着いてきた後には体の不調が緩和されスッキリした感覚が味わえるそうです。

さらに注目すべき特徴が、喘息やうつ病の緩和や動脈硬化の予防です。これらの症状はナイアシン不足により起こることが医学的にも証明されていて、海外ではナイアシンを使った治療も行われています。

ナイアシンの効果や作用は?

肌の水分量を維持

背中ニキビや二の腕のブツブツなどの肌のトラブルは、「肌の乾燥」が原因です。これらの症状を治すのに、ナイアシンアミドはとても効果的と言われています。ビタミンB3に分類されるナイアシンアミドには、肌細胞を活性化させ、肌の角質のバリア機能を正常に働かせる働きがあります。

ナイアシンアミドは、水分量を調整する働きがあるので、化粧品には欠かせない成分としても知られています。実際の研究で、被験者にナイアシンアミドを含む保湿剤と含まない保湿剤を1ヶ月使用してもらいその差を比べたら、皮膚の水分保湿量に30%もの違いが見られたそうです。

保湿性に優れたナイアシンアミドではありますが、人によっては体質に合わずに肌が荒れる可能性もあります。もし異常が見られた場合は使用を中止してください。

血行促進

ビタミンB3に分類されるナイアシン。ビタミンB3は「代謝ビタミン」とも呼ばれていて、体内で一番多く存在している重要な役割を果たしています。ナイアシンには、代謝をよくすることで毛細血管を広げ、体にさまざまなプラス効果を発揮します。

例えば、血行を促進させることで冷え性の改善、便秘解消、美肌効果などが期待でき、更には頭皮にまで栄養が届いて髪質改善の効果もあるそうです。

現代社会では、ストレスや不規則な食生活、加工食品の増加などが原因でナイアシンが不足しやすいと言われています。ナイアシンを多く含む食品を、意識的に摂り入れて健康的な体を目指しましょう。例えば、精製された白い食べ物はビタミンB群の消費量を増やすと言われているので、白米の代わりに玄米に切り替えてみるといいそうです。

糖質や脂質の代謝

ナイアシンは糖質や脂質の代謝を良くし、エネルギーを生み出す働きがあります。ナイアシンは、体内にエネルギーを作り出す成分のうち、60%以上に関わっていると言われるくらい重要な栄養素です。ナイアシンを1日1500mg摂取するとコレステロール値や中性脂肪が低下すると言われていて、ビタミンEと合わせると動脈硬化の予防にも効果的なようです。

また、アルコールの分解酵素の補酵素としての働きもあるため、二日酔い予防にも必要不可欠です。ナイアシンが不足すると、アセトアルデヒトが分解されにくくなり、アルコールの代謝に時間がかかります。結果、肝臓に負担をかけてしまうので、お酒を飲む機会が多い人はナイアシンを含む食品も一緒に摂るようにしましょう。

美白効果

ナイアシンの血行をよくする働きは、美白効果にも役立ちます。血流が良くなると新陳代謝が活性化され、栄養が皮膚の細胞にまで行き渡り、肌のターンオーバーも促されます。

多くの女性が悩みを抱えている、シミやそばかすや肌のくすみ。これらは、肌のターンオーバーが上手く行われずメラニンが排出されないのが原因です。ナイアシンアミドは、肌の生まれ変わりのサイクルを手助けしてくれる成分なので、積極的に使いたいですね!さらに、ナイアシンにはコラーゲンを作り出す働きもあるので、ハリのある肌にもしてくれます。




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ナイアシンはエネルギーを生産する重要な働きを持つビタミンです。また、統合失調症を緩和する効能やアレルギーの緩和、女性に嬉しい美肌に役立つ効果なども持つそうです。ビタミン不足を指摘されている現代人が、ぜひ摂りたい栄養素で、不足すると様々な不調を起こす可能性もあるそうです。ここではそのナイアシンの効果について説明します。

統合失調症への効果に期待される

ナイアシンはうつや総合失調症などの心の病にも効果を発揮すると言われています。うつ病の原因は、幸せ成分とも呼ばれている神経伝達物質、セロトニンなどの分泌が低下することで発症すると考えられています。ナイアシンにはセロトニンの分泌を促す働きがあるので、精神状態の安定に効果があるようです。

また、必須アミノ酸の「トリプトファン」もナイアシンとともにセロトニンの原料として大切な成分です。トリプトファンは牛乳から発見された必須アミノ酸で、トリプトファン60個でナイアシンが1つ作り出されるそうです。トリプトファン、ナイアシンは摂取すると脳内に運ばれて、セロトニンの原料となり心身の安定へと繋がります。

ナイアシンはアトピーにも効果あり

痒みが軽減

アトピー肌の人は、元々アレルギー体質のため皮膚が敏感で、湿疹や強いかゆみに悩まされることも多いと思います。しかも、症状が出る部位が主に顔や首元など、人目につく場所でもあるので余計気になるでしょう。

食べ物、ダニやカビなどのアレルゲン物質を避けたり、毛糸など肌に刺激を与える衣服を着ないなどの対策も大切ですが、日頃のスキンケアによって症状が改善されることもあるそうです。アトピー肌の人は肌が乾燥しやすいので、それが原因で湿疹などが出るとも言われています。なので、ナイアシンアミドなどの保湿力の高い化粧品を使って、皮膚の水分量を増やすことも大切なのです。

ナイアシンアミドには、炎症を抑えることで肌のバリア機能を高め、保湿効果だけではなくアトピー肌による色素沈着を防ぐのにも効果的だそうです。

普段の肌の手入れはもちろん大切ですが、その他にも精神的なストレスもアトピー症状を悪化させるとも言われています。ナイアシンは、精神状態を安定させストレスを緩和させる効果もあります。肌の保湿と精神の安定の両方に効果的な成分なので、日頃から意識的に摂りいれてみましょう。

痛覚もヒスタミンが関係

ナイアシンフラッシュによる体の赤みや痒みは、ナイアシン摂取によるヒスタミンの放出が関係しています。ヒスタミンが一気に体内から放出されると、痛覚までも鈍る人もいるそうです。

一方で、ナイアシンフラッシュが原因で体にさまざまな不調が出る人も。体中がビリビリしたり、頭痛や吐き気、耳痛や心臓痛などを引き起こす人もいれば、体がむくんだり吐き気をもよおす人もいるようです。

ナイアシンフラッシュは、症状が治まった後の爽快感がたまらないという人も多くいますが、体に不調をきたすまで摂取するのは問題です。人によって合う合わないはあるので、一度摂取して何か体調に異変を感じたら、必要以上のナイアシンは摂取しないようにしましょう。

個人差はありますが、ナイアシンフラッシュが起こりやすいと言われる量は、1日100mg~500mg以上からだそうです。例えば、ナイアシンの含有量が多い食品としてはたらこが100gあたり50~60mg、鰹節は45mgと多めです。他にはインスタントコーヒーも100gあたり50mgほどあるので、過剰摂取には気をつけましょう。

純粋なナイアシンを選ぼう!

ナイアシンフラッシュを、サプリメントの摂取で起こそうと考えている人もいると思いますが、サプリメントの正しい選び方をしなければ、効果は見込めないようです。

ナイアシンは、ビタミンB群に分類されるので、ビタミンB群と書かれたサプリメントならどれでもいいかというと、そういうワケではありません。というのも、ナイアシンフラッシュを起こすにはある程度の量が必要なので、ビタミンB群の成分がバランスよく配合されているサプリメントでは、ナイアシンの量が足りないからです。

ドラッグストアや通販で、ナイアシンに特化したサプリメントが多数販売されていますが、購入する際には「信頼できるメーカーのサプリメント」を選んでください。判断の目安としては、医療機関でも治療薬として使われているものは信頼性が高いでしょう。

医師の許可がなければ購入できないものであれば、安全性も高いですが、例えば通販で海外から取り寄せたサプリメントの場合には、品質の保証がないので注意が必要です。

手軽に摂取できるのが魅力のサプリメントですが、純粋なナイアシンサプリを見極めるのが面倒くさい...という人は、やはり食品から摂取するのが一番かと思います。

ナイアシンは肩こり睡眠などにも効果あり

血行が良くなる

慢性的な肩こりや睡眠不足に悩まされている人は、体の冷えが原因です。半身浴などで血行をよくする方法もありますが、これだけでは体質改善までに時間もかかります。

なので、ナイアシンフラッシュにより血管を拡張させて、これらの症状を早く改善させたいと思う人は多いようです。ナイアシンフラッシュのあとのスッキリした感覚も味わえるので、より効果を体感できるみたいです。

ただ、毎回ナイアシンフラッシュを起こして治そうというのは、ある意味中毒性のようなものなので、やはり日常生活の改善などをメインにして、それでも治らない時にはこの方法を選ぶといいと思います。

睡眠導入の働き

ナイアシンには、睡眠障害を改善させる働きもあります。詳しく言えば、ナイアシン自体に睡眠成分が含まれているというワケではなく、ナイアシンが間接的に、睡眠に必要な成分のメラトニンを生成する手助けをするのです。

メラトニンとは睡眠ホルモンで、脳内物質のセロトニンの量によって分泌量が左右されます。セロトニンの量が増えればメラトニンの分泌量も増え、質のいい睡眠が取れるのです。つまり、睡眠のカギは「体内にどれだけセロトニンが作り出されるか」にかかっているということです。

そしてナイアシンは、セロトニンを作り出す材料のひとつとして重要な役割を担ってます。セロトニンの材料には、ナイアシンの他トリプトファンなどの成分も必要になります。厄介なことにセロトニンは、全ての材料がそろっていないと作り出されません。

もし材料の中でナイアシンが不足していたら、セロトニンではなくナイアシンが作られてしまいます。結果、睡眠ホルモンのメラトニンも分泌されなくなり、睡眠障害が起こるというメカニズムです。

睡眠誘導体としての役割を持っているナイアシン。なかなか寝付けないという人はナイアシンを摂取すると、症状が緩和されるかもしれませんね。

ナイアシンの過剰摂取により起こりうる症状

副作用

ナイアシンには、血管を拡張することで血液循環をよくしたり、脳が活性化されてスッキリ感を得られる効果がありますが、摂取量を間違えると副作用を起こす可能性もあります。

よくある症状は皮膚のかゆみや赤みがありますが、それ以外にも頭痛や吐き気、下痢や神経過敏といった症状が出る場合もあります。また、頭がスッキリとした爽快感は、エネルギーが有り余ることにもつながり、攻撃的になってキレやすくなるなどの症状が出る人もいるそうです。睡眠効果を下げ、寝つきを悪くする恐れもあるようです。

こういった副作用は、過剰摂取でも欠乏していても起こるそうです。副作用を起こさないためにも、適切な摂取量を守るようにしましょう。

欠乏症

ナイアシンは過剰摂取も問題ですが、欠乏症も体に不調をきたします。例えば、子供の体重、身長の低下などの発育不良や、貧血ぎみになるなどがあります。

さらに悪化するとペラグラと呼ばれるニコチン酸欠乏症になり、頭痛やめまい、皮膚炎、精神障害などを引き起こし、人格が荒っぽくなる場合もあるそうです。このような症状を引き起こさないためにも、1日の理想的なナイアシン摂取目安量を知っておく必要があります。

ナイアシンの1日あたりの摂取目安量は以下のとおりです。
■男性
18歳~49歳:15mg
50歳~69歳:14mg
70歳以上:11mg

■女性
18歳~49歳:12mg
50歳~69歳: 11mg
70歳以上: 9mg

妊婦:11~15mg
授乳婦:14mg

過剰症

ナイアシンは水溶性で、いずれ体外へと排泄されますが、過剰摂取によって一時的に体の赤みや痒みといった不調が出る場合があります。サプリメントでの摂取は手軽なことから、普段の食事以上に摂取してしまう可能性があります。効果を早く出したいからと、必要以上に摂取することは、後でさまざまな体の異常の原因となるので気を付けましょう。

まとめ

今回は、ナイアシンフラッシュの効果・注意点(危険性)について記事にしてみました。

ナイアシンフラッシュには、確かにいい効果がたくさんあります。とくに、アトピーなどのアレルギーやうつ病・統合失調症の方は、日々辛い大変な思いをしていらっしゃるので、これで緩和されれば本当に助かりますよね。

そんな諸症状を緩和させるのに良いと言われる、ナイアシンフラッシュですが、必ずしも万人に良い作用が働くわけではないので、ご自分の体調に合わせて、尚且つ安心できる商品で試してみてほしいと思います。

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