「創設者ジミー・ウェールズからのお願い」がやたらと来る「Wikipedia」の財務状況を見てみた

 インターネットで調べ物をするとき、必ずといっていいほどお世話になる百科事典サービス「Wikipedia」。無料で使えて、広告も一切入らないこのサービスは寄付金によって支えられている。

 Wikipediaを使っていると、「創設者のジミー・ウェールズからのお願い」という広告が画面に広がって、寄付金をお願いされたことがある利用者も多いことだろう。ちなみに、一度寄付をするとその後、毎年、メールで今年も寄付金をしてくれとお願いが届くことになる。

ウィキペディアのトップページ(※同サイトより)

Wikipedia運営団体の実態とは?


 ネット上でコラ画像が作られたりするほど創業者自らが必死に寄付金を懇願してくるWikipediaの運営団体はさぞ財政基盤が厳しいのだと思いきや、意外とそうでもないようだ。ジミー・ウェールズが率いるWikimedia財団は、監査法人KPMGから監査を受けた上で、毎年の財務状況を公開している(:参照)。これを読み解いてみよう。

 まず収入を見てみると、一貫して増収していることがわかる。’12−13年には4500万ドル程度だったのが、’15−16年には8000万ドル近くと、ほぼ倍増している。収入の9割を占めるのはユーザーからの寄付金だ。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=117395

 1回あたり8ドル程度の寄付を平均とすれば、単純計算では1000万人ほどから集めていることになる(実際には大口の寄付を行っている者もいるから、寄付者の数はもっと少ないはずだが)。

次ページ平均報酬は1人あたり10万ドル!?


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