小池知事、豊洲移転は早くても17年冬、一方で「確実に移転するとは言えない」

2016年11月19日6時0分  スポーツ報知
  • 豊洲市場移転について説明する小池百合子都知事

 東京都の小池百合子知事(64)は18日、築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転開場について、早ければ2017年冬ごろ実施する見通しを発表した。具体的に移転時期に言及するのは初めて。総合的に判断し、来夏ごろに決定する。環境アセスメント(影響評価)をやり直す場合は、さらに約1年延びる。「科学的な結果がベースになるため、(現時点で)確実に移転するとは言えない」と述べた。

 一方、都水産物卸売業者協会はこの日、築地市場で営業する水産卸7業者のうち、6業者と冷蔵業者が、移転予定日だった7日から1か月間の移転延期に伴う損失総額が推計で約4億3500万円になると明かした。そのうち電気料金などのランニングコストで約3億円という。仮に環境アセスがやり直しになり、延期時期が約2年間に及べば、単純計算で、水産卸だけで70億円超の損失。市場には他に水産仲卸が563業者、青果卸が3業者、青果仲卸が97業者(1日現在)おり、全業者の損失額は100億円を超えそうだ。こうした損失に対して都は、来年4月から補償金の支払いを始める。

 また、小池氏は2020年東京五輪・パラリンピック前の開通を目指していた都道環状2号線に関し、築地市場の地下を通す予定だった計画を変更し、五輪終了までは地上を通す方法をとることを明らかにした。

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