【ワシントン西田進一郎】米国のドナルド・トランプ次期大統領は17日、来年1月の就任に向けて政権移行チームの関係者や「閣僚候補」と目される人物などとの協議を続けた。AP通信など複数の米メディアはチーム関係者の話として、マイケル・フリン元国防情報局長に国家安全保障担当大統領補佐官への就任を打診したと報じた。
国家安全保障担当大統領補佐官は、外交・防衛政策全般にわたって助言や政策立案をする閣僚級の重要ポストだ。フリン氏はトランプ氏の外交アドバイザーを務め、10月には日本を訪問し、菅義偉(すが・よしひで)官房長官ら与野党の国会議員らと会談している。
また、新たに国務長官候補としてニッキー・ヘイリー・サウスカロライナ州知事や2012年大統領選の共和党候補だったミット・ロムニー氏が浮上。トランプ氏は週末にロムニー氏と会談するという。
トランプ氏は17日、住居を構える「トランプタワー」で、政権移行チームの副委員長で閣僚など要職の候補と目されるルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長やジェフ・セッションズ上院議員、フリン氏らと協議。このほかヘンリー・キッシンジャー元国務長官と意見交換したほか、ヘイリー知事らとも協議した。