霜田氏は、自らの口で協会から離れることを明らかにした (撮影・吉澤良太)【拡大】
ハリルホジッチ監督の理解者が、協会を去ることになった。霜田氏は15日に行われたW杯アジア最終予選B組サウジアラビア戦(○2-1、埼玉)の勝利を見届けた。その後、ハリルホジッチ監督と田嶋幸三会長(58)に辞意を伝え、17日までに了承された。
「監督には『何をいっているんだ!!』と最初は怒られたが、最後はプロとしての決断を尊重し、理解してくれた」
この日、霜田氏は自らの口で明かした。指揮官へ辞意を伝える際には、監督の自宅でワインを飲み交わしながら、最後はハグしたという。
霜田氏は、英語、ポルトガル語、フランス語に堪能。U-23(23歳以下)代表がリオデジャネイロ五輪に向けた強化で3月にポルトガル遠征を行った際には、急きょ名門・スポルティングとの練習試合を実現した。五輪直前にはネイマールを擁するブラジル代表との強化試合のマッチメークにも成功した。
海外との交渉を得意とし、渉外業務を一手に引き受けていた霜田氏だったが、今年1月に行われた会長選で原博実専務理事(58)が、当時副会長だった田嶋氏に敗れた。3月に発足した新体制で西野朗氏(61)が技術委員長に就任、霜田氏は新たに設けられたND職に事実上の降格となっていた。