まずはこちら。
iOSアプリ「VECTROS」のサントラ、その名も「ベクトロス サウンドトラック」です。
作曲者はOGRこと小倉久佳さん。(小倉久佳音画制作所)
VECTROSのゲームをプレイしてテーマ曲の「SiLent ErRors」を聴いた瞬間、バットで頭を殴られたような衝撃を受け、数時間後には速攻でAmazonで予約してました。
淡々とした無機質なリズムを舞台に色々な音色が踊るように配置されてるといったイメージで、分かり易く例えるならばダライアスバーストの「Hello 31337」をベクトルを変えつつ大きく広げた感じでしょうか。
ディストーションサウンドが最高に格好いいとか、バッキングフレーズが神とか、そういう個々の魅力ももちろんのこと、脳に直接響くようなビート感がすっごい中毒性持ってるんですよね。
VECTROSのゲームそのものは音ゲーの要素はないのですが、なんとなくソレっぽいニュアンスを感じてしまうのは、この突き抜けたビート感のせいなのではないかと。
以上、勝手な自己解析でした。
もう一つはPCエンジンの名作シューティング「マジカルチェイス」のサントラ。
「マジカルチェイス オリジナルサウンドトラック」
崎元仁さんと岩田匡治さんによる強力タッグです。
PCエンジンに搭載されていた「波形メモリ」という音源はなかなか独特な音を出すチップで、PSGよりもバラエティに富んだ音を鳴らせる反面、サウンドプログラマーの腕によってクオリティが大きく左右する音源だったりします。
その点マジカルチェイスは数あるPCエンジンタイトルの中でも最高級。
鋭くも透明感のあるシンセリードや口笛のような柔らかいウッドウィンドなど、個々の音色レベルの高さはもちろん、複雑に動き回るノイズドラムや高速アルペジオを多用したアレンジも達人芸の域。
曲も「Rampish Chase(ステージ1)」みたいなポップなナンバーから、ハイスピードな「Azure Way(ステージ3)、しっとり幻想的な「めいそうのワルツ(ステージ5)」など、バラエティ豊か、かつ一曲一曲の完成度が半端ないです。
オーケストラ風味のアレンジバージョンや「発掘トラック」と称されたデモトラック(?)も興味深く、全体的に隙のないサントラCDだと思います。
それでは、今日はここまで。