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【芸能・社会】「真田丸」で異彩放った新納慎也 堺から最高のほめ言葉もらった2016年11月19日 紙面から
NHK大河ドラマ「真田丸」(三谷幸喜作)で新たな豊臣秀次像を演じ、お茶の間の注目を集めた俳優の新納慎也(にいろ・しんや)。“うたのおにいさん”出身で、「ミュージカル界の異端児」と呼ばれた経歴の持ち主だ。自己表現の場を求め続けてきた41歳、ドラマの弱虫関白は、実はたくましかった。 「真田丸」もフィナーレへまっしぐら。思い返してみると、ドラマを通じて最も異彩を放っていたのは新納演じる豊臣秀次だった。 「登場シーンは琵琶を手に、きり(長澤まさみ)と会うところ。(モニター)チェックを見てた堺雅人さんが『変質者みたい』と。『でもこれまでの大河にない異質な風を吹き込んでくれた。ありがとう』と言ってくれた。最高の褒め言葉でしたね」 ミュージカル界の異端児と呼ばれ、これまで怪人とか変質者とか「変な役ばかり」。16歳でモデルにスカウトされたときから、とんがってきた。「あるコレクションのリハーサルでメーク、ポーズ、表情まで、自分で考えてやってみた。でも演出家が『そんなのいらない。服にしわが出る』。これは自分のやることではないと」。 そこで役者を志し大学に入るも、仲間内のなれ合いに嫌気がさし中退、上京。“うたのおにいさん”になったのも、所属していたミュージカル劇団で役を得るには「まず名前を売る」ことと考えたから。作戦は的中。そんな新納をちゃんと見ていた人がいた。 「三谷幸喜さんです。出演していた舞台の楽屋に現れ『僕と一緒に芝居しませんか』って。その場で『もちろん!』と答えたら、もう次の日にオファーがあった」 舞台「恐れを知らぬ川上音二郎一座」に出演すると、続いて三谷作・演出のミュージカル、しかも本場ニューヨークのオフブロードウェーで上演する「TALK LIKE SINGING」に抜てき。「初日は『日本のミュージカル界よ、見たか!』って叫びましたね」 「真田丸」効果でテレビのバラエティーにも出演が増えた。歌のライブも続けている。今度は、男2人の対決芝居「スルース〜探偵〜」(東京・新国立劇場小劇場)に挑戦する。 新納は本名。先祖は戦国時代、島津家で名をはせた武将という。なるほど、攻め時は的確だ。 (中林康彦) <「スルース〜探偵〜」> 米トニー賞受賞の傑作サスペンス劇。老作家アンドリュー(西岡徳馬)に呼び出されたミロ(新納)は戦々恐々。実は作家の妻の不倫相手だった。ところが話は宝石盗難保険詐取の誘い。お互いの真意を探り合う会話での闘いから始まり、犯行は決行されるが…。2度映画化され、ミロ役は最初はマイケル・ケインが、2度目はジュード・ロウが演じた。新納出演バージョンは11月25日初日から12月11日千秋楽まで計16回上演。年明けは1月16日の名古屋など各地で公演予定。 <新納慎也(にいろ・しんや)> 1975(昭和50)年4月21日生まれ、神戸市出身。16歳でスカウトされモデルに。大阪芸大舞台芸術学科演劇コースに入学するも中退し上京。97年NHKBS「にこにこぷんがやってきた!」での“うたのおにいさん”としての活躍をきっかけに、ミュージカルの舞台へ。三谷幸喜に見初められて三谷作品にいくつも出演。180センチ。血液型A。 PR情報
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