神奈川県警は18日、警察署内で保管していた捜査書類や写真を無断で抜き取り、ロッカーに隠したとして、証拠隠滅などの疑いで、幸署地域1課の男性巡査部長(36)を書類送検し、戒告の懲戒処分にした。巡査部長は同日付で依願退職した。
書類送検容疑は昨年5~8月、当時所属していた泉署地域課の棚に入っていたファイルから、空き巣事件の被害品に関する「任意提出書」など書類12通や写真を無断で抜き取り、自分のロッカーに入れるなどして証拠を隠滅した疑い。
県警監察官室によると、巡査部長は空き巣事件の捜査に関わっており、報告書をまとめるのが遅れていた。「書類作成が面倒になり、シュレッダーで裁断すれば事件がなかったことになると思った」と話している。
花家憲也監察官室長は「警察官の信用を損ねる行為で、厳正に処分した」とコメントした。