韓国で大学入試始まる、裏口入学疑惑に怒りの声も
朴槿恵(パク・クネ)大統領をめぐるスキャンダルに揺れる韓国で、日本のセンター試験にあたる大学入学のための統一試験が行われました。
後輩たちの応援で朝早くから熱気に包まれる試験会場。韓国で「大学修学能力試験」が行われ、全国およそ1200会場で60万人余りが受験しました。
「3年間、よく勉強したので、うまくいけばいいんですが」
「みんな合格してほしい」(応援する後輩)
おなじみとなったこの光景。今年も、遅刻しそうな受験生1000人余りが警察車両で試験会場に送り届けられました。
韓国では試験の結果が人生を左右するという考えが根強く、家族にとっても運命の一日です。お母さんたちは自分の子どもの写真を手元に置いて試験の成功を祈っています。
「緊張しますし、子どもを思うと胸が痛みます」
「100%の『力』と『勇気』と『知恵』をくださるよう祈っています」(受験生の母)
折しも、韓国は朴槿恵大統領と親友の崔順実(チェ・スンシル)容疑者をめぐるスキャンダルで大揺れの状態です。新聞は、崔容疑者の誕生パーティーではめを外す娘のチョン・ユラ氏の写真を掲載。まともに高校に通わずに卒業し、名門大学に入った娘に対しても、批判が集まっています。
「みんな大変な勉強をしてきたのに(チョン・ユラ氏は)話になりません」
「悔しいです。他の人たちは、一生懸命、何年も勉強してるのに、お金と権力があるからと・・・」(受験生の母)
ユラ氏の高校時代の出席状況を調査した教育長は・・・
「厳正な出欠管理を全く受けずに卒業したチョン・ユラ氏の『卒業取り消し』が行政的に可能か法的に検討する」(ソウル市教育長)
韓国社会が大きく揺らぐ中で試験に臨んだ受験生たち。この後は大学別の2次試験が待っています。(17日17:03)