北斎美術館 来週オープンへ 東京・墨田区

北斎美術館 来週オープンへ 東京・墨田区
k10010774321_201611181856_201611181902.mp4
江戸時代に活躍した絵師、葛飾北斎の地元、東京・墨田区に北斎の代表作を集めた美術館が来週オープンすることとなり、18日、報道関係者向けの内覧会が開かれました。
「すみだ北斎美術館」は、生涯のほとんどを今の墨田区内で過ごした葛飾北斎の功績を国内外に発信しようと墨田区がおよそ34億円をかけて整備したもので、来週22日にオープンします。
美術館では代表作、「富嶽三十六景」を始め、北斎の作品およそ1800点を所蔵し、順次、作品を入れ替えながら一般に公開することにしています。

注目の1つは、100年以上行方がわからず「幻の傑作」と言われた肉筆画「隅田川両岸景色図巻」です。
隅田川沿いの景色を西洋画の技法も用いて描かれた長さがおよそ7メートルに及ぶ作品で、おととし墨田区がおよそ1億5000万円で取得しました。

このほか、関東大震災で焼失した「須佐之男命厄神退治之図」という肉筆画を残っていた白黒の写真をもとに、最新の技術で色彩豊かに復元した作品も展示されています。

菊田寛館長は「北斎の生まれ故郷に作品を展示する場所ができたことは非常に意義がある。多くの人に北斎について知ってもらいたい」と話していました。