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 「田中宏和」と同姓同名の人を探し出して交流する活動が、北海道にも広がっている。東京の広告会社に勤める田中宏和さん(47)が約20年前に始め、参加者は現在112人。道内に住む2人がこのほど、発起人の東京の田中さんと初対面した。

 「住んでいる場所も、趣味も違う。それが名前が同じというだけでつながってしまうのだから、面白いですよね」。札幌市白石区のIT会社員、田中宏和さん(38)は感慨深げだ。

 8月19日、出張でやって来た東京の田中さんに初めて会い、記念撮影したり、フェイスブックで初めて連絡を取りあった時のことを振り返ったりした。メンバーがみな同じ名前のため、ニックネームを決めるのが恒例だ。札幌の田中さんはフルマラソンで3時間を切る記録の持ち主で、「サブスリーの田中さん」となった。ちなみに東京の田中さんのニックネームは「ほぼ幹事の田中さん」だ。

 翌20日、新千歳空港で帰りの飛行機を待つ東京の田中さんのもとに、室蘭市で焼き肉店の店長をしている田中宏和さん(43)が駆けつけ、初対面を果たした。数年前にテレビの情報番組で紹介されているのを見て、参加したいと思ったという。ニックネームはシンプルに「室蘭の田中さん」になった。

 東京の田中さんが「田中宏和運動」を始めたきっかけは、1994年のプロ野球ドラフト会議だった。当時の近鉄が1位で指名したのが、奈良県の桜井商業高(現・奈良情報商業高)の田中宏和投手だった。「まるで自分が指名されたようでうれしいやら、驚くやら」。以来、ホームページやフェイスブックで田中宏和さんを探す活動を始めた。

 これまでに出会った田中宏和さ…

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