朴槿恵(パク・クネ)大統領が5年前に健康検診センターを利用した時、「キル・ライム」という偽名を使ったことが『JTBCニュースルーム』の報道で明らかになった。
「キル・ライム」とは、2010年放送されたドラマ『シークレット・ガーデン』(SBS)のヒロインの名前。37.9%の視聴率を記録し、社会現象になるほど人気を集めた同作を、朴槿恵大統領も見ていたようだ。
夜8時以降はテレビ
健康検診センターの関係者は、「健康記録とかが残るじゃないですか。だから本名では書かないで欲しいと。代わりにどんな偽名にしようかなと悩んで“キル・ライム”にしたらしい」と証言。同健康検診センターでは、「キル・ライム=朴槿恵」というのが暗黙の了解だったという。
2003年から2008年まで朴槿恵大統領の側近だったセヌリ党のイ・ヘフン国会議員によると、朴槿恵はかなりの「ドラマ好き」だとか。「夜8時以降はテレビばかり見ていた」ため、夜の晩餐会や朝餐会のスケジュールも一切入れなかったそうだ。
朴槿恵大統領は、『シークレット・ガーデン』以外にも『ベートーベン・ウィルス』(MBC)を欠かさず見ていたという。2008年放送された同作は、クラシック音楽の世界をコミカルに描く人気ドラマだ。
また、最近は『太陽の末裔』(KBS)を絶賛し、主人公役の俳優ソン・ジュンギを青瓦台の行事に招いたことも。以前イランを訪問した時は、同作のヒロイン役、ソン・ヘギョを真似して頭にスカーフを巻いたこともある。
父・朴正煕元大統領の娘として、学生時代を青瓦台で過ごした朴槿恵大統領。どうやら友だちと呼べる人間は一人もいなかったそうで、大統領候補者の競選時代には「最も親しい友人の名前は?」という質問に対して「連絡を取っている友人などいません」と答えてした。
ドラマを見ながら寂しさを紛らわしていたのか。いずれにせよ、朴槿恵大統領が「キル・ライム」を名乗っていたことに、韓国人がまたもや仰天していることだけは間違いないだろう。
(参考記事:渦中の朴大統領もそうだった!! 韓国で大量増殖している“お一人様族”とは?)
(文=S-KOREA編集部)