トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[テニス]錦織、A・マリーと大熱戦で敗れる 準決勝進出懸けチリッチと対戦

2016年11月18日 紙面から

◇ATPツアー・ファイナル マリー2−1錦織

 【ロンドン原田公樹】男子テニスの年間成績上位8人による今季最終戦、ATPツアー・ファイナル第4日は16日、ロンドンで行われ、シングルス1次リーグA組で世界ランキング5位の錦織圭(26)=日清食品=は同1位のアンディ・マリー(英国)に3時間20分の激闘の末、7−6、4−6、4−6で敗れ、1勝1敗となった。A・マリーは2連勝。世界3位のスタン・バブリンカ(スイス)は同7位のマリン・チリッチ(クロアチア)に7−6、7−6で勝ち、1勝1敗。2連敗のチリッチは敗退が決まった。

 試合後、錦織はひどく疲れていた。もう声を出すのもおっくうなくらいに見えたほどだ。

 「負けたあと、いい気分なわけがない。接戦だったし。本当に残念」

 世界1位を相手に、多彩な攻撃を仕掛けた。左右に振り分け、甘い返球を誘い、勝負どころで決め球を放つ。会場全体が地元英国のA・マリーを応援する「完全敵地」でまさに孤軍奮闘。第1セットをタイブレークの末、ものにした。悔やまれるのは続く第2セット第1ゲーム。簡単に初のブレークを許した。

 「(タイブレークで)集中力を使ったので多少、放心状態になっていた。自分のまだまだ弱い部分」

 その後もあらゆる球種を打ち分け、左右、深く浅く、クロス、ストレートでA・マリーを揺さぶる。結局第2、第3セットを奪われて敗れたが、「いいところはたくさんあった。(具体的には)言えないけど、ポイントが取れるパターンとか…。前より明確になり増えている。どんどん(世界1位に)近づいている」と、失望感だけでなく、敗北のなかで手応えを得た。

 また、ひとつ成長した印象だ。次の相手は高速サーブが売りのチリッチ。通算7勝5敗と勝ち越しているが、今年は2連敗している。「最近負けているので、ちょっと嫌なイメージは多少ある。自信を持ってプレーすること。チャンスは全然ある」。勝って、準決勝へ駒を進めるつもりだ。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ