朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の親友で国政介入などの疑惑が持たれている崔順実(チェ・スンシル)容疑者(60)の娘、チョン・ユラ氏が高校在学時に出欠の面で特別な計らいを受けていた疑惑と関連し、ソウル市教育庁(教育委員会に相当)が16日、この件の監査の中間結果を発表する。チョン氏に対し高校卒業取り消し処分が出されるかどうかが注目される。
ソウル市教育庁は先月25日以降、市内の清潭高校に監査チームを派遣し、チョン氏が同校に乗馬特待生として入学した経緯や、在学時(2012-14年)に学校側が出欠で便宜を図ったかどうかなどを調べてきた。
今月14日に開かれたソウル市議会の行政監査で市議会議員らは、チョン氏が高3だった14年に140日も欠席していながら公欠(出席扱い)として処理されたことを指摘し、「チョン氏の卒業を取り消すべきだ」と主張した。
最大野党「共に民主党」のオ・ギョンファン市議は、10年に清潭高校とは別の高校の3年生だった乗馬選手が国家代表として中国・広州のアジア大会に出場した際は、36日しか公欠と見なされなかったと指摘。その上で「4年後に同じ条件で140日も学校に行かなかったチョン氏に対し、清潭高校が特恵を与えた」と批判した。
清潭高校は、練習や大会出場を理由に公欠を要請する大韓乗馬協会の文書をチョン氏が提出しさえすれば、事実かどうかを確かめることなく全て承認していたことが明らかになった。ソウル市議会の行政監査に証人として出席した当時の清潭高校校長は「出欠管理が行き届かなかったことはこちらの落ち度だが、外圧があったとか特恵を与えたというのは当たらない」と主張した。
仮にチョン氏の高校卒業が取り消されれば、大学入学も自動的に取り消されるとみられる。現行の高等教育法施行令によると、大学入学願書は高卒または高卒以上の学歴所持者に限り提出することができる。
教育部(省に相当)はソウル市教育庁とは別に、チョン氏の梨花女子大学への不正入学疑惑などに対する監査を15日まで実施した。大学修学能力試験(修能=センター試験に相当)翌日の18日に監査結果を発表するとみられる。