蹴球探訪
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【大相撲】豪栄道20連勝 大関単独では歴代3位2016年11月18日 紙面から
◇九州場所<5日目>(17日・福岡国際センター) 横綱、大関陣は今場所初めて安泰。綱とりの大関豪栄道(30)=境川=は碧山を力強く押し出して5戦全勝とし、先場所から続く連勝を20に伸ばした。横綱白鵬は栃煌山を突き落とし、横綱鶴竜は関脇隠岐の海を上手出し投げで仕留め、ともに5連勝。横綱日馬富士は遠藤を押し出して4勝目を挙げた。全勝は白鵬、鶴竜、豪栄道、平幕蒼国来の4人。体重114キロと幕内最軽量で新入幕の石浦(26)=宮城野=は巨漢の逸ノ城に勝って2日目から4連勝。 ◇ 土俵際で引き技を受けて館内から悲鳴が上がっても、豪栄道にとってはどこ吹く風だった。腰を落としてグッと踏ん張ると、パワー自慢の碧山の突き押しにも、ひるまず前に出て応戦。土俵をいっぱいに使って相手を追い込み、最後は力強く押し出した。 手応え十分の引きに、相手が「あそこはいったと思ったけど…」と悔しがった白熱の一番。綱とり大関は、支度部屋で「気合は負けないように。カッとはなるけど、無駄な動きはせずに攻めるのが大事」と目を見開き、5連勝の余韻に浸った。全勝優勝の秋場所を起点に、20連勝という節目の白星にもなった。 この数字、大関単独としては歴代3位タイだ。並ばれた二所ノ関親方(元大関若嶋津)は「体が大きくなって前への圧力がある。自信が出てきているんじゃないか」と審判部長の目線で、土俵上の存在感を高く評価。連勝について、自身と重ねながら「俺も太ってきていたころで、押されない自信があった。(豪栄道は)強くなってる」と肉体面の充実を感じ取っている。 八角理事長(元横綱北勝海)は軽快な動きに「あわててないね。脚が送れているから。かみ合ってるんじゃない?」と、精神面への好影響も指摘した。 「たいしたもんだよ。まあ、横綱を狙うなら当たり前だけど」と理事長がたたえる連勝街道。大関の連勝記録の1位は、30連勝して2場所連続優勝で綱をつかんだ貴乃花(現貴乃花親方)だ。我慢と平常心を忘れない豪栄道が、突っ走った先に18年ぶりの日本出身横綱が見えてくる。 (志村拓) PR情報
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