来春卒業する大学生の10月1日時点の就職内定率は71.2%(前年同期比4.7ポイント増)となり、1997年の73.6%に次ぐ高さだったことが18日、文部科学・厚生労働両省の調査で分かった。男女別では男子69.3%(同3.5ポイント増)、女子73.6%(同6.4ポイント増)で、女子は96年の調査開始以降で最高となった。
就職希望率も79.7%(同1.0ポイント増)で過去最高だった前年度を更新。文科省の担当者は「企業の採用意欲が引き続き堅調で、女性活躍の流れを受けて女子を積極的に採用する企業も増えているようだ」と指摘。「売り手市場」の中、進学などから就職に切り替えた学生も増えたとみられる。
調査は全国の62大学の学生4770人を抽出して実施。文理別の内定率は文系71.4%(同5.5ポイント増)、理系は70.7%(同1.5ポイント増)だった。
地域別では関東(79.7%)、近畿(75.6%)、北海道・東北(68.5%)、中部(66.3%)、九州(61.6%)の5地域が前年度を上回り、中国・四国(45.0%)のみ前年度を下回った。
厚労省によると、来春卒業予定の高校生の就職内定率は、今年9月末時点で前年同期比4.3ポイント増の60.4%となり、4年連続で改善した。