多くの男性が発症する「痛風」は、激痛が走り、指の関節などを変形させる恐ろしい病気です。このような恐ろしい痛風を防ぐ為の方法を紹介します。予防法をしっかり行えば、このような痛みを恐れる必要はありません。
- 尿酸値を7.0mg/dl以下に維持
- 1日2Lの水分補給
- 痛風を予防出来る飲み物
- プリン体の多い食べ物を摂取して大丈夫?
- アルカリ尿にする食べ物
- 酸性尿にする飲食物
- 激しい運動は厳禁
- 痛風を予防する7つの方法のまとめ
尿酸値を7.0mg/dl以下に維持
尿酸値が6.5mg/dl以上になったら、いつ痛風になってもおかしくありません。言い換えれば、尿酸値を6.5以下であれば、痛風を予防する事が出来るのです。成人男性の尿酸の適正値は4.0〜6.5mg/dl・成人女性は3.0〜5.0mg/dlと言われています。男性が発症しやすい病気ですが、最近では女性でも発症している方が多いので、女性も気をつけたほうがいいでしょう。
健康診断などを1年に1〜2回行って、尿酸値を測り尿酸値が6.5mg/dl以上(女性は5.0mg/dl以上)になっている場合は、食生活の改善をして痛風にならないように取り組みましょう。尿酸値と痛風の関係を知りたい方は、下のリンクをクリックしたら、詳しい内容が分かります。
1日2Lの水分補給
痛風を防ぐには、1日2Lの水分補給が必要と言われています。その理由は多くの水を飲めば、尿と共に多くの尿酸を排出する事が出来るからです。尿酸を排出できれば、尿酸値を下げる事が出来ます。毎日2Lも飲めないと頭を抱え込むかもしれませんが、食事に含まれる水を入れての2Lなので、それほど大変な事ではありません。その為、食事には味噌汁などを取り入れましょう。そして、食事と一緒にお茶か水を飲むようにすれば、2Lの水分補給はそれほど苦ではありません。
痛風を予防出来る飲み物
毎日水を2L飲む事が重要ですが、実は水以外にも有効となるのが「お茶」です。麦茶や烏龍茶は、利尿効果(尿が出やすくなる効果)があるので、多くの尿酸を排出する事が可能です。その為、このお茶であれば、1日2Lも必要がないと言えます。
そして緑茶にはカテキンが含まれており、コレステロールを抑えてくれて、肥満になりづらい効果があります。実は、肥満になると脂肪が肝臓の働きを低下させて尿酸を排出しづらくなるのです。その為、肥満を抑えてくれる緑茶は、尿酸値を下げてくれる効果があるのです。
プリン体の多い食べ物を摂取して大丈夫?
今まで、痛風を防ぐには、プリン体を抑える事が重要と言われていました(日本食でもプリン体の多いものはあります)。
しかし、最近の研究でこれは間違いであると言う意見が出始めました。痛風を予防するには、尿酸値を下げる事が出来れば、プリン体を摂取しても痛風にはならないと言われているのです。その為、体に良い食べ物であれば、プリン体が含まれても気にしないで食べるようにしましょう。ただし、過剰摂取は危険なので、1日のプリン体の摂取量は1日400mg程度にして下さい。
アルカリ尿にする食べ物
水分補給すれば、尿酸を排出する事が出来ますが、尿がアルカリ性にならなければ尿酸を排出する事が出来ないのです。これはどういう事かと言うと尿酸は「酸性尿」には溶けにくくて「アルカリ尿」でなければ溶けてくれないのです。尿酸が溶けてくれなければ、尿酸を排出する事は難しいのです。例えて言うなら、真冬の季節に凍っている雪に水をかけて、すぐ溶けるでしょうか?水よりお湯の方が早く溶けるはずです。凍った雪を尿酸に例えて言うなら、水が酸性尿で、お湯がアルカリ尿と考えたら分かりやすいでしょう。
尿をアルカリにするのに有効と言われるアルカリ性食品は海藻類(ひじき・わかめ)や野菜類(ほうれん草・人参・キャベツ)などです。痛風を予防するために、積極的にアルカリ性食品を食べるようにしましょう。
酸性尿にする飲食物
尿酸値を下げるには、アルカリ食品を食べながら、酸性食品の摂取を抑える必要があります。酸性食品を食べ過ぎたら、酸性尿になってしまい、尿酸が排出されなくなるからです。酸性食品は、魚・卵・肉・ハム・乳製品・スナック菓子です。さらに酸性尿にしてしまう飲み物もあって、コーヒー・紅茶・清涼飲料水などがあります。これを見たら、分かるかと思いますが、日本食で含まれているのは魚ぐらいです。多くの飲食物は欧米から伝えられた物で、日本人が欧米の料理を食べるようになってから、痛風を発症したのはこの為です。ただし、酸性食品と言っても、体の健康に必要な物も多いので過剰摂取しなければ問題はありません。
激しい運動は厳禁
運動は健康に良い!その言葉は多くの方が知っており、健康の常識と言っても良いでしょう。しかし、その健康の常識でも、痛風には通用しません。なぜなら、激しい運動をしたら、尿酸値が上がってしまい痛風になりやすいからです。しかし、運動全般が悪い訳ではなくて、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、尿酸値を下げるので積極的に行った方がいいです。
気をつけなくてはいけないのが無酸素運動である筋力トレーニング(ダンベルなどを行う運動)です。無酸素運動は、急激に尿酸値を上げる働きがあるので、痛風を予防する為には筋トレを行わない方が良いでしょう。どうしても、筋トレしたい方は、食生活の改善や水分補給に気をつけるようにして下さい。
痛風を予防する7つの方法のまとめ
痛風を予防する7つの方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?私は痛風を発症した事があったので、尿酸値を高くしないように日頃から気をつけています。私が発症した時は、左足の親指の部分で痛風が発症しました。これは痛風の初期症状に多くて、再発をすると色々な部分が痛み出して関節が変形する事もあるので、もしも痛風を発症したら再発しないように気をつけなければいけません。
痛風を予防するには、水分補給・アルカリ尿にする食生活・激しい運動を控える事などが重要になります。ぜひ痛風の予防法を行なって、あの激痛を体験しないようにしましょう(発症したら痛いですよ、痛いですよ〜!)。