酒好きにとって最高の贅沢とはなんだろう？
旨い酒をその土地で飲むことができたなら、これほど至福の時間はないのではないだろうか。

今回、旅人が訪れたのは、北アルプスや立山連峰の雄姿と天然のいけすと言われる水産資源の宝庫、富山県。標高3000メートル級の山々に積もった雪は夏でも消えない万年雪となり、やがて清らかな雪解け水となって流れ出す。街中ではそんな恩恵を受けて至る所で湧き水が存在し、それだけに美味しいお酒の産地としても知られている。岩瀬地区は、江戸初期より日本海を行き来する北前船の港町として栄え、旧北国街道は当時の様子が伺える。富山の名水で醸す「羽根屋」は航空会社が世界に紹介したい酒として提供した銘酒。気の遠くなる作業も手間暇を惜しまず四季醸造にこだわり、酒造りに向き合う杜氏の姿勢そのものが表現されている。一方、製造量の100％が純米酒で、富山では一番の純米酒と誇る「吉乃友」は、酒米・水・酵母までオール富山で作るこだわり。様々な酵母を使った日本酒作りにも挑戦している。最後は富山ならではの食材と、なかなか味わうことができない貴重な日本酒を堪能しながら富山の旅を締めくくる。その土地ならではの食材と風情を楽しみながら、うまい日本酒を探し求めて酒旅は続く・・・。

番組で紹介した酒を番組サイトから購入することが出来ます！