東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒(13)が避難直後からいじめを受けていた問題で、神奈川県警は18日、男子生徒側への対応の経緯を説明し、同級生への聴き取りなどをした結果、事件化は困難と判断したことを明らかにした。
県警によると、14年8月、両親から警察署に「息子が同級生から金銭被害に遭った」と相談があり、8~10月に男子生徒や同級生らへの聴き取りを実施した。金銭の授受は確認したが、犯罪の構成要件などを総合的に検討し、「事件としての取り扱いは困難」と判断。10月に両親に伝え、11月に入って学校側にも報告した。