トヨタ自動車は中国で環境規制を厳しくする動きが広がっていることに対応するため、電気自動車の中国市場での販売を検討すると発表しました。
これは中国で開かれている広州モーターショーで、トヨタが明らかにしたもので、中国で環境規制を一段と強化する動きが広がる中、排ガスや二酸化炭素を出さない次世代エコカーの事業を強化するとしています。
具体的には中国市場で電気自動車の販売に乗り出すことを検討するとしており、現地の拠点に蓄電池の試験を行う施設を新たに建設するなど、研究開発の体制を強化する方針です。
トヨタはこれまで、中国でハイブリッド車を販売してきましたが、次世代エコカーの主流が見えない中で、水素で走る燃料電池車や電気自動車といった幅広いタイプの次世代エコカーをそろえる戦略を打ち出した形です。
トヨタは１１月に入って、電気自動車の量産体制を整え本格的に参入する方針を明らかにしており、今後、中国でもエンジニアの育成を図るなど体制を強化していく方針です。