バイアグラに興味がある。試してみたいけれど、事故やリスクについてもしっかりと知っておきたい。という方は多いでしょう。バイアグラは危険な薬ではありません。しかし、飲み方やその量を間違えてしまうことにより時に重篤な副作用を引き起こすことに繋がります。今回はこのような飲み過ぎなどにより引き起こされた事故をまとめました。
バイアグラはどんな薬?
バイアグラというのは簡単に言ってしまうとペニスを勃起させる薬です。勘違いされやすいのですがペニスを勃起させるからと言って、精力を増強させたり、性欲を増大させるということはありません。
バイアグラの有効成分はシルデナフィルというものであり、これが作用することにより勃起を阻害する酵素の働きを弱めるのです。そして、それらによる血管拡張作用により、ペニスに流れる血液量が多くなり、勃起が促されます。
また、ペニスの勃起に対する血管拡張作用は、勃起をしなさいという命令が発せられることによって、はじめて効果を発揮します。つまり、俗に言う勃ちっぱなしの状態になったりするわけではないということですね。
そして、勃起を促すバイアグラの血管拡張作用ですが、これはペニスにのみピンポイントで効くわけではありません。体全体にも同じような効果が起こるわけです。バイアグラによって引き起こされる副作用の多くもこれが原因とされています。
例えば頭痛ですが、これは脳で拡張された血管が神経を圧迫し起こすものとされています。
これらの副作用には個人差がありますし、また正しい使い方をしていれば副作用が出たからと言ってそれほど恐れることはありません。安静にしてバイアグラの効果が切れるまで待つことによってその症状は回復します。
ただし、このような副作用をさらに助長させるような行動を取った場合はその限りではありません。バイアグラが原因と思われる多くの死亡事故も、バイアグラ自体に問題があったのではなく、その飲み方による問題がほとんどなのです。
薬の併用による死亡事故
バイアグラによる死亡事故でもっとも有名なのは他の薬との併用によるものです。特に心臓系の薬とは相性が悪く、飲み過ぎなど、無理な服用をしていなかった場合でも特に重篤な副作用を引き起こすことがあります。
具体的に公表されているケースには以下のようなものがあります。
バイアグラを服用した後、胸痛があり、ニトログリセリンを舌下服用した者が死亡した旨の報道があったと報告された症例。性行為についての情報はない。患者は後に死亡。死因については示されていない。
引用:日本薬剤師会
バイアグラとの飲み合わせで危険とよく言われているのは、このようなニトログリセリン系の薬です。心臓に疾患を抱えている方はこれらの薬を服用している場合が多く、ごく自然に一緒に飲んでしまい重篤な副作用に繋がることがあるのです。
57歳男性 併用薬及び病歴は不明。バイアグラの1回量を服用後、性行為を行うと即座に激しい胸痛を覚え、ニトログリセリンを投与される。救急病棟にて死亡。死因については示されていない。
引用:日本薬剤師会
こちらはバイアグラの副作用が出て、病院まで行ったか救急車の中でニトログリセリンが投与されたケースのようです。基本的に健康な方が胸の痛みという副作用を訴えることは少ないと思われますので、この方はもともと何かしらの疾患を抱えていたのではと思われます。
一般的に、バイアグラは高血圧の方などには処方がされません。しかしそれは病院に行って医師に言われて初めて危険かどうかわかることです。
もし個人輸入などで薬を手に入れた場合は、自分で適切な診断ができないためにこのような事故に発展しやすくなります。
またこのような心臓病の薬が重篤な副作用を示す原因は、主にその強力な血管拡張作用によるものです。
そもそも性行為というのは運動であり、平常時に比べれば心臓への負担が少し大きくなりますね。そしてバイアグラは脈拍を増加させたリ、血管の拡張による血圧の低下をもたらしたりします。
心筋梗塞などの心臓に効く薬というのも同じように血管を拡張させる効果があります。そうなると、バイアグラによる血管拡張効果とこれらの薬による血管拡張効果が合わさり、一気に血圧が下がり、心臓へのさらなる悪影響につながるのです。
バイアグラの飲み過ぎにより引き起こされた死亡事故
もちろん心臓系の薬を飲んでいないから安全というわけではありません。世の中にはバイアグラの飲み過ぎによる死亡事故も存在します。
ロシアで機械工として働いていたSergey Tuganoさん(28歳)は2人の女性と「12時間ひっきりなしに性行為ができるか」ということに3000ポンド(約42万円)を賭け、その女性2人と「12時間耐久セックス」を行っていたそうです。
Sergeyさんは賭けに勝とうとして、短時間にバイアグラをボトルごと大量に摂取。その結果、賭けには勝利したものの心臓発作で命を落としてしまったようです。女性の1人であるAlinaさんは「すぐに救急隊に連絡したが手遅れで、どうすることもできなかった」とコメントしているとのこと。
引用:Gigazine
これはバイアグラの飲み過ぎによって引き起こされた死亡事故です。バイアグラはもともと狭心症の薬として研究されていた物です。そのため、単体でも十分な血管拡張作用があります。
もちろん使用量を守って服用する分には問題ないのですが、これが大量摂取となると話は変わってきます。
先ほど心臓系の薬と飲み合わせるのが危険と言いいましたが、それは2つの薬による血管拡張作用の相乗効果を根拠としたものです。当然バイアグラ単体であってもたくさん飲めばそれと同じことが起こります。
強い効果を得たいからと言って飲み過ぎるのは危険です。絶対にやめましょう。
偽物のバイアグラによる危険性
また、偽物のバイアグラを使うことによる事故も多発しています。こういった薬は当然病院で処方される分には問題がないのですが、病院に行くのは恥ずかしい、ネットのほうが安いという理由から、通販などに手を出す人が増えていることが原因です。
では、通販における偽物の割合というのはどのくらいになるのでしょうか。それに関して調べた調査ではこのような結果が出ています。
ネットで偽造品のバイアグラが流通している現状は、日本だけの問題ではありません。日本と同じく偽ED薬の流通が問題となっているタイではその割合が67.8%。実に7割近くが偽物として市場に出回っているのです。(ちなみに日本は43.6%)
引用:浜松町第一クリニック
世界中で問題になっているバイアグラの偽造品ですが、日本においてもその割合は4割以上です。確かにネットで買えばバイアグラは正規品を病院で買う10分の1近くの値段で買えてしまうこともあります。
しかし、薬というのは作るのにコストがかかり、ある程度の相場は必ず決まっています。そのため、本物であれば本来このように安い値段を付けられるはずはありません。そのようなことを考えて、リスクとコストをよく天秤にかける必要があります。
そして、これらの偽物は具体的に何が危ないのかというと、その成分です。なんの効果もない無害なものであればまだ失うのはお金だけで済みますが、中にはこんな記述も
タイでは、偽ED薬の流通量もさることながら、中身の成分も大いに問題があります。主成分がまるごと入っていないもの、または主成分が1.5倍以上含んでいるもの、または覚醒剤や殺虫剤と同成分という“トンデモ剤”まで、ほとんどバイアグラとはいえない代物なのです。
引用:浜松町第一クリニック
このようなことを聞いてしまうと、やはり通販などで購入するバイアグラにはリスクがかなりあるというのがわかりますね。一応これらの商品について偽物を見分ける方法が存在しないわけではありません。
正規品ならタグが付いているか。印刷が鮮明かどうか。水に入れたときの錠剤の溶け具合を見るなど。しかし、これらは届いてから判断できるものですし、一番安価なインドのバイアグラのジェネリック品ともなるともう正規品がどんなものなのかすらわからなくなってきます。
当然偽サイトの運営者も勉強して、少なくとも買う前の段階では偽物と見破られないようにしていますから、それを見分けるのは非常に難しいと言っていいでしょう。
また偽物の健康被害についてはこのように述べている方もいます。
ニセモノを飲むとどんな健康被害が現れるのか。都内でED専門クリニックを開業する、とある医師に聞いた。
「バイアグラはもともと狭心症の治療薬として開発された経緯があり、血管を拡張させて血流量を増加させる作用があります。これが陰茎周辺に働いて勃起をもたらすわけですが、有効成分過多の場合、全身の血圧が下がりすぎて意識を失ったり、最悪は死に至る可能性もあります。飲んでも効かなかったら、それはラッキーだと思ったほうがいいでしょう」引用:dot.
また、このような偽造品を飲んだことによる死亡例や重篤な副作用の具体例はこちらになります。
健康被害事例
・シンガポール/2008年2~5月1)
偽造ED治療薬やその他の漢方薬(いわゆる精力剤)3種を服用した患者で、低血糖による昏睡などの重篤な有害事象が発生した。
2008年5月現在、確認患者数40人、疑いのある患者87人。うち4人死亡(そのうち2人が偽造ED治療薬による死亡)。
・日本国内
2011年4月に、奈良県薬務課から、ED治療薬の偽造品を服用した男性が意識障害を起こし、病院に搬送されるという事例2)や、偽造ED治療薬服用との因果関係は明らかではないものの、呼吸困難等で病院に搬送され死亡に至った男性の衣服から偽造ED治療薬が見つかる事例3)が報告されました。引用:ED-info.net
これらの事故は氷山の一角であり、その下にはいくつもの偽物による軽微な被害や、自覚症状のないものも含まれていることでしょう。このような偽物による被害を受けて、アメリカ国内ではバイアグラを開発したファイザー社が直々に通信販売を行うという状況にもなっているようです。
とはいえ、ネットの偽造品より正規品を安く提供できるわけがありませんから、ネットで安く購入したいと考えている人の需要には合致しないことでしょう。一概にネット販売が悪いと言う気は毛頭ありませんが、このような状況があることをよく理解した上で、購入を検討してください。
バイアグラ=危ないは間違いです
このような事故例などを見ると、どうしてもバイアグラというのは危ない薬だというイメージが付いてしまいますよね。しかし、最初にも説明した通り、実際にはバイアグラ自体は危険な薬ではありません。
確かにバイアグラが発売された当初は、まったく知識のない方々がバイアグラを個人的に輸入し、薬との飲み合わせや単純な飲み過ぎなどの原因から多くの事故が起きていました。
しかし、それを受けて国は異例とも言える早さでバイアグラを正式な薬として承認し、現在は病院での正規の購入ルートが確立されています。
正しく飲めばバイアグラというのは素晴らしい薬です。
勃起をしたいという欲求のある人には効果が出ますし、それにより高齢ながら性行為が可能になったという声もたくさん聞かれます。バイアグラを試そうと思ったら、正しい用法、用量を守って、自分の体調と相談しながら使用を検討してください。
安全な薬をできるだけ安く購入するには
バイアグラを安全なルートで購入し、かつ費用も抑えたいと思う方はジェネリックという選択肢がおすすめです。
この場合の費用は大体正規品の半分から3分の2くらいで購入が可能になります。当然効果も安全性も日本の厳しい審査を通ったものですので、正しく服用している限りはまず問題が起こることはありません。
勃起不全の治療には多くの場合保険が適用されず、その治療費も高額になる場合がほとんどですが、ED治療専門の病院であれば初診料がかからないところも数多くあります。
このような病院を上手に使って、ジェネリックのバイアグラを購入することが1番安く、安全な手段だと思われます。これらの情報を活用しながら自分に合った治療方法を探してみてください。