こんにちは。nex8事業部の小林です。
EC担当者の方であれば「データフィード」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
データフィードはダイナミックリターゲティング広告やGoogleの商品リスト広告といった動的広告サービスを実施するために欠かせないものです。
欠かせないもので、聞いたこともあるけど、一方で作成方法を知らなかったり、そもそもちゃんと分かってなかったりと、動的広告サービス導入におけるハードルになりやすいのも事実です。
そこで今回はデータフィードの概要や作成方法などについてご説明していきます。
目次
データフィードとは?
データフィードは自社の商品データを広告配信サービスの形式に合わせて変換・連携させた商品データリストのことを指します。
具体例を考えてみましょう。
あなたのECサイトでアパレル商品を扱っていて、広告配信サービスのA社にダイナミックリターゲティング広告の依頼をすることになりました。
A社ではダイナミックリターゲティング広告配信の際、下記のようなフォーマットを作る必要があります。
そこでサイト上に出ている商品をA社のフォーマットに合わせて、リスト化を行いました。
↑このリストがデータフィードです。
別称として「カタログフィード」や「商品フィード」などとも言ったりもしますね。
(配信する仕組みを指すこともありますが、ここでは商品リストをデータフィードとして統一しています。)
上の画像のように、ダイナミックリターゲティング広告で使うデータフィードであれば、商品に関して抽出した情報を配信サービスに合わせてリスト化したもので、それが実際に表示される広告上の商品名や画像、説明文へと反映されます。
もちろんデータフィードの使い方はダイナミックリターゲティングだけでなく、下記のように様々な用途で利用されています。
※アグリゲーションサイト:複数のサイトの情報を集約し、1つのサイトにまとめたもの。
では、データフィードには実際にどのような情報が入力されているのでしょうか。
ダイナミックリターゲティング広告を例にデータフィードについて詳しく見ていきましょう。
業種ごとのデータフィードの内容・項目例
データフィードは商品名や値段、商品説明など商品を構成する様々な情報が入力されたデータリストです。
なのでその商品がどのような商品で、価格はいくらなのか、在庫がいくつあるかなどがわかるように商品ごとに記載する必要があります。
また扱う商材が異なれば抽出する項目内容も異なります。
下記にEC、人材、不動産における、データフィードの例を記載します。
EC
人材
不動産
データフィードを活用しやすい業種
データフィードを利用した動的広告(データフィード広告)で特に適しているのは、商品点数の多い業種や商品情報の更新が頻繁に行われる業種です。
商品点数の多い業種の例としては、数百点以上の商品を取り扱う通販サイトや、多数の旅行プランを閲覧できる旅行サイト、人材系ポータルサイトなどが挙げられますね。
これらのサイトではデータフィード広告を用いると、ユーザーが閲覧した商品や、売れ筋の商品、ユーザーがまだ見つけられていない興味のありそうな商品などを表示できる(レコメンド広告配信)ため、コンバージョンに結びつきやすいとされています。
また商品の入れ替えや、セール等での価格変更、在庫の変動などデータを頻繁に更新する場合においても、フィード情報の更新を行うだけで広告に表示される情報の変更が行えるため、セールバナー等を作成する手間を省く事ができます。
データフィードの作成方法
データフィードがどういったもので、何に使うためのものか分かって頂けたかと思いますが、では具体的にどうやって作ればよいのでしょうか。
データフィードの作り方は大きく以下の3つが挙げられます。
・手作業
・自社システムでの開発
・データフィードサービスの利用
この章ではこれらを1つずつ紹介していきます。
手作業
数値や項目など必要な情報を手入力することでフィードを作成します。
1つ1つ入力するため商品点数が多い場合には、フィードを準備するためにかなり時間がかかってしまう可能性があります。
商品点数が十数点程度であれば十分対応出来ますが、それ以上となるとあまりおすすめ出来る方法ではありません。
■メリット 自社で出来るため外注費等の費用がかからない。 ■デメリット 作成・更新の手間や時間がかかる。 実施する広告サービスごとで使用する項目内容や項目名が異なる(例えば広告配信サービスAでは商品名、Bではアイテム名など)ため、各広告サービスの仕様を理解し作り分けなければならない。
自社システムの開発
商品データベースからデータフィードを作成するシステムを自社開発し、フィードを作成できるようにします。
外注費用はかかりませんが、1からシステムを開発する必要があり、社内工数がかかってしまう可能性があります。
■メリット 自社でシステムを開発するため外注費等の費用がかからない。 自社内で作業が完結するため、スムーズに実施調整ができる。 ■デメリット システムの開発となるため、技術者の協力が必要。 実施する広告サービスごとの仕様に合わせて作成が必要。 また、仕様変更があった場合には都度システムの変更が必要。
データフィードサービスの利用
データフィード作成サービス会社を利用し、作成を代行してもらいます。
外注費用が伴いますが、手間をかけずにデータフィードを作成する事ができます。
方法は大きく2種類あります。
①クローリングによるフィード作成
クローリングツールによってサイト内から自動的に情報を取得しデータフィードを作成する方法です。
クローリングとは、Webサイトを巡回するクローラーというプログラムを用いてサイト上の情報を取得する事を指します。
この方法では自動で取得したサイト内情報を元にデータフィードの作成が行えるため、手間がかかりません。
また定期的にクローリングを行い、データフィードを更新する事が出来るため、商品情報の鮮度も保てます。
■メリット サイト上から自動で情報を取得してくれるため、データベースの作成やデータフィード作成サービス会社への商品データベースの共有などが不要。 ■デメリット サイトの構成によってはクローリングが出来ない場合がある。
②データベース情報を元に作成
商品データベースを元にデータフィード作成を代行してもらう方法です。
クローリングがWebサイト内の情報を元に作成するのに対し、こちらは自社で構築した商品データベースを元にデータフィードを作成します。
データファイルの更新に合わせて適宜データフィードを更新してくれる為、商品点数が多い場合や、情報の更新頻度が高い場合には、手間をかけずにデータフィード広告の導入が出来ます。
■メリット データフィード作成サービスは、複数の広告配信サービスと提携していたり、多くの導入実績もあるため、商品データベースからのフィード作成や変換に関するノウハウがあり、スムーズな運用が期待できる。 ■デメリット データベースの構築が必要になる。
データフィード最適化
データフィードを作成し、広告配信を開始しただけで満足してはいけません。
ユーザーに合わせた広告を配信しているので、通常のバナー広告より費用対効果の向上は見込めるかもしれませんが、その後で重要となってくるのがデータフィードの最適化=DFO(Data Feed Optimization)です。
データフィード最適化とは、配信した動的広告等の費用対効果のさらなる向上を狙い、データフィードに登録した商品データの情報に改善や変換を行うことを指します。
具体的には以下のようなものがあります。
■テキスト情報の最適化
商品名や商品説明文など、商品に関する文言の調整や、バナーに合わせた文字数への変更を行う。
■カテゴリの最適化
商品の種類別でカテゴリを適切なものにする。レコメンドを行うために、売れ筋商品カテゴリやオススメ商品カテゴリを選別する。
■在庫状況の反映
在庫の無い商品を表示しないために、在庫状況を反映させる。
■計測用URLの付与
商品URLに計測用のURLを追加する。
■バナーの変更
ユーザーに伝わりやすい画像に差し替える。
■値引き率などの表記
セール期に合わせて商品情報の訴求をする。
実際に運用していた事例として下記のようなものがあったのでご紹介します。
最適化前
最適化後
このようなフィード最適化を実施して広告配信を行うことで、CTRの改善にもつながりますので、常に効果測定と改善を続けていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
データフィードはダイナミックリターゲティングなどの動的広告プロモーションを行う際、バナー上に表示する商品情報が記載された最も重要なものです。
また、より効果的に商品情報を届けるためには、ただ商品データを反映させて終わりではなく、データフィード最適化を行う事が大切です。
データフィードを上手く活用して、プロモーションの幅を広げたり、広告効果の向上を図っていきましょう。
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小林至
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