2-13 Exit Wounds (終局)
<あらすじ>カーディフの街を爆破し、混乱に陥れたジョン・ハートは、ジャックを連れて西暦25年のカーディフにタイムスリップする。そこでジャックは弟グレイと再会を果たすものの、かつて故郷の村が異星人に襲撃された際に、ジャックから置き去りにされたことを恨んでいるグレイは、復讐のため、生きたままジャックを地中に埋めてしまう。
---The end is where we start from.
予告の映像からは全く予測もつかないラストを迎える第13話。久々に見直したのだけど、最後10分は泣き通しだった。何が悲しいかといって、主要メンバー二人の死が、エイリアンによる地球侵略を防ぐとか、リフトを閉じるとかいう大儀のためではなく、ジャックとグレイの兄弟間のいざこざに巻き込まれただけ、という感がどうしてもあること。ジャックの責任と言ってしまうのは酷だけど、なんだか二人の死がもったいない。原子力発電所も結局は自動的にロックされるシステムだったのだから、オーエンがそこにいること自体には何の意味もなかったわけで・・・。ハブに残っていたらトッシュを救えたかもしれないと思うと、無念。(もちろん園場合、イアントもハブに戻るという前提で)。
グレイもグレイで大変な経験をしたわけだから、多少性格が捻くれるのも仕方ない。(小さい頃は見た目もあんなに可愛かったのに・・・。大きくなったら、ダークサイドに堕ちたアナキン・スカイウォーカーみたいになった)。が、ジャックを憎みつつ、自分のした行為をあっさり許されてパニくるところを見ると、結局はジャックにかまって欲しいという気持ちの裏返しだったのかもしれない。かまって欲しいといえば、ジョンもそうだ。永遠の時間を手にしているのだから、少しくらい自分のために割いてくれてもいいじゃないかとジャックをなじるところは、確かにそうだな、とも思えた。この回はジャック/ジョンが濃厚だった(一方通行だけど)。
イアントとジャックはどうだったかというと、こっちはあっさり。そしてグウェンよ、ジャックが無事にハブに戻ってきた時も、最後に3人だけが残った時も、どうしてお前がイアントよりジャックにべったりくっつくんだ。もうリースのいる警察に戻っていいって!
しかし何と言っても、最大の注目は、トッシュとオーエン。
---And, Tosh, thank you.
---That's what I'm here for.
もう、可哀想すぎ・・・。せめて最期は二人一緒にしてあげればいいのに(涙) ファンフィクションの世界では、CoE のDay4 に次いで、「なかったこと」になっているのが、このExit Wounds のラストだと思う。だってね、もし本当にトーチウッドを今後も番組として続けるつもりがあるなら、この二人を取り除いてしまうことは弊害にしかならない。サーカスティックなオーエンと、スイートでジニアスのトッシュ無しで、とうやってトーチウッド3は存続出来るの!(ジャック一人でもなんとかなるかもしれないけど、その分ジャックは何十倍も多く死ななきゃいけなくなる)。
グレイに撃たれて瀕死の状態なのに、それを口には出さず、原子力発電所にいるオーエンを助けようとするトッシュがあっぱれ。同じ日本人として心から誇りに思うよ。ヒロインのグウェンよりも辛いことを沢山経験して、やっとオーエンとなんとかなるかな~と思ったところだったに・・・。
そしてオーエンがトッシュに伝えた"Thank you" は、この二人の関係に最も相応しい言葉だったと思う(ここでマジ泣きしてしまった)。これが"I love you" だったら、なんだかひどく嘘っぽいし、チープに聞こえたんじゃないだろうか。これまでのトッシュに対するオーエンの態度からいえば "Sorry" でもいいかもしれないけど、やっぱり"Thank you" が一番誠意を感じる言葉だと思う。トッシュも何でもないように答えてるけど、きっと嬉しかったと思う。
この二人はお互いの顔を見られないままの別れになってしまったけれど、トッシュがジャックの腕の中で息を引き取ることが出来たのは、自分にとってはせめてもの救いだった。その時のトッシュの顔、最高に綺麗。ジャックも可哀想だったな。
で、ラストシーン。(ちなみにジャックとグウェンがオーエンとトッシュの所持品を片付けるシーンは、演じるのが辛かったため、一回のテイクで撮影を済ませたとかいう話)。トッシュのビデオ・レター! 彼女らしいサプライズに、笑っていいのやら、泣いていいのやら。涙と鼻水がもうごっちゃごちゃ。
実はこのビデオ・レター。ファンフィクションで「イアント・バージョン」というものをいくつか読んだことがある。どれもすごく美しくて、ちょっぴりユーモアも交えてあって、ジャックへの愛情と感謝の気持ちが溢れていて、それはもう素晴らしい出来映えなんだけど、あまりにも悲しくて、二度とは読めないのが唯一の難点。「お気に入り」にストックしていても、実際なかなか開く気になれない。何千年たってからも、それを見るたび涙を流すジャックと一緒に、自分の涙腺も緩んでしまう。
"The end is where we start from."
セカンド・シリーズ最後のジャックの台詞。「始まり」とは言うものの、一定の数のファンにとって、トーチウッド」はここで終わったと思う。自分はCoEまでは含めてもいいかと思っているけど、「トーチウッド」を他から区別してきた「トーチウッドらしさ」の約半分は、オーエンとトッシュと一緒に確実に死んでしまったと感じる。さらにこの後は「そんなにシリーズを終了したいんですか?」というくらい、「トーッチウッドといえはこれだよね~」というものが次々と失われ、シリーズ4つ目にあたるMiracle Day は、自分にとってはもう「トーチウッド」ではなかった。だからこのブログでは、Miracle Day は「なかったこと」になっている。(要するに、扱っていない)。
次のシリーズ・Children of the Earth の感想に入る前に、暫くは、ノベルやオーディオ・ブックを中心に。
2-12 Fragments (序章)
前回のテレビシーズの感想からずい分と時間がたってしまったのは、次の13話を見直す心の準備がなかなか出来ないからなのだけど、このFragments は大好きなエピソード。次はいつになるか分からないけど、とりあえずここまでは書いてしまおうと思う。 今回の動画も予告編。なぜかというと、倉庫のシーンがあるから。
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---By the way, Love the coat.
■Love the Coat, Like the Suit
トーチウッドに入ることになったメンバーそれぞれの経緯を描くこのエピソード、出来ればシリーズのもっと早い時期にやってほしかったなぁと思う。セカンドシーズンの2話目くらいでも良かった。そうすればまるでチームを見捨てたかのように姿を消していたジャックに対する各人の想いなんかももうちょっと深く描けたかもしれない。それになにより、あまり好意的でなかった自分のオーエンの見方が明らかに変わっていたと思う。オーエンとケイティーの話が、実は一番意外で感動的だった。とはいえ、やはりイアントのエピソードは別格。
"Jones, Ianto Jones." "Nice to meet you, Jones, Ianto Jones." ウィーヴィル・ハンティング中のジャックと偶然の出会いを演じたイアント。実はずっとジャックの跡をつけていたんだな……。ジャックにスカウトされたトッシュ、オーエン、グウェンに対し(スージーは?)、半サイバーマン化されたリサを救うため自分から猛烈アプローチを仕掛けた彼。ほとんどストーカーだってば。Bute Perk でのジャック救命作戦も、Tourist Office 前での突撃コーヒー作戦も、敢え無く失敗。でもコートを褒められた時のジャックの顔はプライスレス。
ジャックといったら、このグレート・コート無しでは語れない。夏でも冬でもいつでも着てるっぽい。ファースト・シーズンでオーエンが「年代モノのミリタリーコートなんてストレートの男が着るものじゃない」と言ってたり、スワンソン警部が殺人現場で「ドレッシー」と揶揄したりと、会話のネタになることも少なくないんだけど、とにかくすごくカッコイイのだ。ジャックによく似合う。コートがトレードマークのジャックと、スーツがトレードマークのイアント。うん、いいコンビだ~。ジャックとイアントの服装の描写はノベルにもよく出てきて、自分的にはBay of the DeadのSUVから出てきた二人をとらえたシーンが大好き。両手を握り締めて黄色い声をあげたくなるほど、カッコイイのだ。
が、マーメイド・キーに現れた時のイアントのカジュアル姿は、カッコイイと言っていいのか実はよく分からない。ちらりとチェスト・ヘアがのぞく胸元(襟元)がセクシーではあるものの、アクセサリーは余計かな~。三つ揃いのテイラー・メイド・スーツがやっぱり一番素敵だと思う。(私服ならCountrycide の方が良かった)
---So you're not going to help me catch this pterodactyl, then?
■Myfanwy
さて、トーチウッドに入るためのイアント最終作戦はプテラノドンの捕獲。SUVの前に飛び出てジャックを足止めする彼。轢かれなくて良かったよ・・・。シリーズの中ではPterodactyl と呼ばれているけど、本当はPteranodon。誤解しているスタッフが大勢いるとか。そこを訂正する台詞が小説にはあったりするんだけど、なんとなくドンよりティルのほうが聞こえが良い様な気がする。
このプテラノドン捕獲の倉庫シーンなんだけど、落下してくるジャックをイアントが下で受け止めてから一緒に床を転がり、笑いが途絶えて見つめあうといまでの流れが、まるで少女漫画の展開のようでたまらない。二人の間のセクシュアルなテンションが息苦しいくらいよく伝わってくる。全てがリサを救うための作戦だとはいえ、それを除いてジャックに魅かれるところがあったのは一目瞭然で、早足で立ち去るイアントの困惑気味の表情がなんとも言えない。こういうことを踏まえてCyberwoman を観ると、ジャックの怒りもまた一味違って見えてくるのだ。
イアントジャックの仲をとりもってくれた(?)プテラノドン、正式設定ではないのだけど、Myfanwy という名前で呼ばれている。発音がイマイチ分からないのだけど、ウェールズ語で"Beloved=愛しい人"という意味らしく、最初は「?」という印象だった自分も、今ではそれ以外の名前は考えられなくなっている。ファーストシリーズ・第一話のラストで真昼の空を飛んでいたけど、そんなことさせたら大量の人間にレコンを飲ませなくちゃいけなくなるのでは!? そして、CoEのハブ爆破で彼女がどうなってしまったのかと考えると、かなり悲しい。
瓦礫の下から救い出したイアント(埃で真っ白!)を安堵した目で眺めるジャック。爆弾はジョンが仕掛けたもので、彼はジャックにとって大切なものを全て滅ぼしてやるといってたわけだけど、それに対するジャックの"if he'd killed anyone - if he hurt Ianto - I would have slowly ripped him limb form limb."(The Torchwood Archives )には、イアントへの愛が篭っていて泣けてくる。その言葉、どうか口に出して言ってやって欲しい。
話は緊張を引きづったままセカンド・シリーズの最終話へ続く。
・・・・トッシュ・・・オーエン・・・。
---By the way, Love the coat.
■Love the Coat, Like the Suit
トーチウッドに入ることになったメンバーそれぞれの経緯を描くこのエピソード、出来ればシリーズのもっと早い時期にやってほしかったなぁと思う。セカンドシーズンの2話目くらいでも良かった。そうすればまるでチームを見捨てたかのように姿を消していたジャックに対する各人の想いなんかももうちょっと深く描けたかもしれない。それになにより、あまり好意的でなかった自分のオーエンの見方が明らかに変わっていたと思う。オーエンとケイティーの話が、実は一番意外で感動的だった。とはいえ、やはりイアントのエピソードは別格。
"Jones, Ianto Jones." "Nice to meet you, Jones, Ianto Jones." ウィーヴィル・ハンティング中のジャックと偶然の出会いを演じたイアント。実はずっとジャックの跡をつけていたんだな……。ジャックにスカウトされたトッシュ、オーエン、グウェンに対し(スージーは?)、半サイバーマン化されたリサを救うため自分から猛烈アプローチを仕掛けた彼。ほとんどストーカーだってば。Bute Perk でのジャック救命作戦も、Tourist Office 前での突撃コーヒー作戦も、敢え無く失敗。でもコートを褒められた時のジャックの顔はプライスレス。
ジャックといったら、このグレート・コート無しでは語れない。夏でも冬でもいつでも着てるっぽい。ファースト・シーズンでオーエンが「年代モノのミリタリーコートなんてストレートの男が着るものじゃない」と言ってたり、スワンソン警部が殺人現場で「ドレッシー」と揶揄したりと、会話のネタになることも少なくないんだけど、とにかくすごくカッコイイのだ。ジャックによく似合う。コートがトレードマークのジャックと、スーツがトレードマークのイアント。うん、いいコンビだ~。ジャックとイアントの服装の描写はノベルにもよく出てきて、自分的にはBay of the DeadのSUVから出てきた二人をとらえたシーンが大好き。両手を握り締めて黄色い声をあげたくなるほど、カッコイイのだ。
が、マーメイド・キーに現れた時のイアントのカジュアル姿は、カッコイイと言っていいのか実はよく分からない。ちらりとチェスト・ヘアがのぞく胸元(襟元)がセクシーではあるものの、アクセサリーは余計かな~。三つ揃いのテイラー・メイド・スーツがやっぱり一番素敵だと思う。(私服ならCountrycide の方が良かった)
---So you're not going to help me catch this pterodactyl, then?
■Myfanwy
さて、トーチウッドに入るためのイアント最終作戦はプテラノドンの捕獲。SUVの前に飛び出てジャックを足止めする彼。轢かれなくて良かったよ・・・。シリーズの中ではPterodactyl と呼ばれているけど、本当はPteranodon。誤解しているスタッフが大勢いるとか。そこを訂正する台詞が小説にはあったりするんだけど、なんとなくドンよりティルのほうが聞こえが良い様な気がする。
このプテラノドン捕獲の倉庫シーンなんだけど、落下してくるジャックをイアントが下で受け止めてから一緒に床を転がり、笑いが途絶えて見つめあうといまでの流れが、まるで少女漫画の展開のようでたまらない。二人の間のセクシュアルなテンションが息苦しいくらいよく伝わってくる。全てがリサを救うための作戦だとはいえ、それを除いてジャックに魅かれるところがあったのは一目瞭然で、早足で立ち去るイアントの困惑気味の表情がなんとも言えない。こういうことを踏まえてCyberwoman を観ると、ジャックの怒りもまた一味違って見えてくるのだ。
イアントジャックの仲をとりもってくれた(?)プテラノドン、正式設定ではないのだけど、Myfanwy という名前で呼ばれている。発音がイマイチ分からないのだけど、ウェールズ語で"Beloved=愛しい人"という意味らしく、最初は「?」という印象だった自分も、今ではそれ以外の名前は考えられなくなっている。ファーストシリーズ・第一話のラストで真昼の空を飛んでいたけど、そんなことさせたら大量の人間にレコンを飲ませなくちゃいけなくなるのでは!? そして、CoEのハブ爆破で彼女がどうなってしまったのかと考えると、かなり悲しい。
瓦礫の下から救い出したイアント(埃で真っ白!)を安堵した目で眺めるジャック。爆弾はジョンが仕掛けたもので、彼はジャックにとって大切なものを全て滅ぼしてやるといってたわけだけど、それに対するジャックの"if he'd killed anyone - if he hurt Ianto - I would have slowly ripped him limb form limb."(The Torchwood Archives )には、イアントへの愛が篭っていて泣けてくる。その言葉、どうか口に出して言ってやって欲しい。
話は緊張を引きづったままセカンド・シリーズの最終話へ続く。
・・・・トッシュ・・・オーエン・・・。
The Twilight Street その2
Ianto just shrugged. "I'd rather you told me." Jack stared at his friend. Confidante. Team mate. Lover? Well...
■Label
The Twilight Street はシリーズ2に入ってからのお話だから、ジャックとイアントの関係にはそれなりの進展が見られる。これと同時に出版されたTrace Memory も二人をアイテムとして描いているけど、”進展中”を感じさせてくれるのはこっちのほうかな。二人の間の関係をどう呼んでいいのか決めかねているようなジャックの台詞は、他では滅多に読めない。もちろんCoEの「カップル」シーンなんて問題外!ほんとに、もう、じれったい。
突然4日間のタイムオフをとったジャックにその理由を訊ねるため、ジャックの過去の資料を携えてイアントがTretarri の Wharf Street に現れる上のシーンは、軽くやり過ごそうとするジャックと、いつになく追究を粘るイアントのやりとりが印象的で、つい何度も読み返してしまう。TYTNWのことがまだ記憶に新しいためか、チームのことを信頼して少しは話してほしいと迫るイアントもちょっと新鮮。誤魔化さずにちゃんと話したジャックには高得点をあげたい。
そしてジャックとイアントの当人同士の絡みだけでなく、今回はチームの「探り」も面白い! そりゃあそうだ。アバドンの事件後、チームの面前でキスした二人なんだから、「何かある」と思われるのは当然。
"I have notice," Owen said quietly, "that when it's just us, no coffee,"
"Jack arrives," agreed Toshiko, "and oh, look, the coffee gets made,"
"Delivered," Gwen added, "by hand."
いいな~、こうゆう息の合ったチームプレイ(チームプレイ?)。CoEやMiracle Dayで欠けているのは、やっぱりこういう軽いノリなんだよなぁ。オーエンとトッシュが抜けると、ああも変わってしまうのかと改めて悲嘆に暮れる。休みをとっているジャックが「あなたの処に泊まっているんじゃない?」と聞かれ、必死に否定するイアントのなんと可愛らしいこと。その焦りが全てをバラしているというのに……(笑)
が、ここまでは良かったものの、グウェンはちょっと行き過ぎてしまった。「リサにとジャックに……どっちも(バイセクシュアリティーであることを)楽しめていいじゃない!」みたいなことを言ったばかりに、イアントの怒りをかってしまう。イアントは自分をゲイとかバイだとは思ってないんだよね~。ジャックだけが特別って感じで。でも内心ではもやもやとするものがあるからこそ、グウェンの言い方に過剰に反応してしまったんだと思う。"For Torchwood's "Little Miss Sensitive", you don't half talk crap sometimes. So do me a favour and shut up about it, all right?" こんな風にはっきりと言うなんて、彼にしては珍しい。というか、テレビシリーズの中でももっとこんな態度で臨んでほしかった。グウェンにちくりと棘を刺したのはCountycide の「最後にsnogした相手は誰」 のシーンだけだったと思うから。"Little Miss Sensitive"なんて、すごい皮肉。きっと彼もグウェンがトーチウッドの「ハート」と呼ばれることに首を傾げていた一人なんだろうな。
Jack grinned. "I just have an image in my head of you with jump leads and a pole. I was saying the SUV to save Gwen's blushes."
The Dark Light を封じるための作戦中にジャックが言ったジョーク。文中の"you" はイアントを指すのだけど、これが全然わかんな~い。自分が車に弱いせいなのか、それともアバンギャルドなプレイに疎いせいなのか、 赤面するほどのイメージなんてちっとも浮かばない……。ジャンプリードって、先端にクリップがついた赤いコードでしょ?(ま、まさか洗濯ばさみプレイとか……) でもポールって??? 一体どんな"棒"なの? (ちなみにこの場面では彼らは高いビルの屋上にあがってアンテナをいじっている)。グウェンとオーエンの反応から、これが下ネタジョークだとは分かるものの、それだけではすっきり出来ない。この悶々とした気持ちを、どうか誰か救ってください……。
まとめ。JANTOファンなら、読むべし。
■Label
The Twilight Street はシリーズ2に入ってからのお話だから、ジャックとイアントの関係にはそれなりの進展が見られる。これと同時に出版されたTrace Memory も二人をアイテムとして描いているけど、”進展中”を感じさせてくれるのはこっちのほうかな。二人の間の関係をどう呼んでいいのか決めかねているようなジャックの台詞は、他では滅多に読めない。もちろんCoEの「カップル」シーンなんて問題外!ほんとに、もう、じれったい。
突然4日間のタイムオフをとったジャックにその理由を訊ねるため、ジャックの過去の資料を携えてイアントがTretarri の Wharf Street に現れる上のシーンは、軽くやり過ごそうとするジャックと、いつになく追究を粘るイアントのやりとりが印象的で、つい何度も読み返してしまう。TYTNWのことがまだ記憶に新しいためか、チームのことを信頼して少しは話してほしいと迫るイアントもちょっと新鮮。誤魔化さずにちゃんと話したジャックには高得点をあげたい。
そしてジャックとイアントの当人同士の絡みだけでなく、今回はチームの「探り」も面白い! そりゃあそうだ。アバドンの事件後、チームの面前でキスした二人なんだから、「何かある」と思われるのは当然。
"I have notice," Owen said quietly, "that when it's just us, no coffee,"
"Jack arrives," agreed Toshiko, "and oh, look, the coffee gets made,"
"Delivered," Gwen added, "by hand."
いいな~、こうゆう息の合ったチームプレイ(チームプレイ?)。CoEやMiracle Dayで欠けているのは、やっぱりこういう軽いノリなんだよなぁ。オーエンとトッシュが抜けると、ああも変わってしまうのかと改めて悲嘆に暮れる。休みをとっているジャックが「あなたの処に泊まっているんじゃない?」と聞かれ、必死に否定するイアントのなんと可愛らしいこと。その焦りが全てをバラしているというのに……(笑)
が、ここまでは良かったものの、グウェンはちょっと行き過ぎてしまった。「リサにとジャックに……どっちも(バイセクシュアリティーであることを)楽しめていいじゃない!」みたいなことを言ったばかりに、イアントの怒りをかってしまう。イアントは自分をゲイとかバイだとは思ってないんだよね~。ジャックだけが特別って感じで。でも内心ではもやもやとするものがあるからこそ、グウェンの言い方に過剰に反応してしまったんだと思う。"For Torchwood's "Little Miss Sensitive", you don't half talk crap sometimes. So do me a favour and shut up about it, all right?" こんな風にはっきりと言うなんて、彼にしては珍しい。というか、テレビシリーズの中でももっとこんな態度で臨んでほしかった。グウェンにちくりと棘を刺したのはCountycide の「最後にsnogした相手は誰」 のシーンだけだったと思うから。"Little Miss Sensitive"なんて、すごい皮肉。きっと彼もグウェンがトーチウッドの「ハート」と呼ばれることに首を傾げていた一人なんだろうな。
Jack grinned. "I just have an image in my head of you with jump leads and a pole. I was saying the SUV to save Gwen's blushes."
The Dark Light を封じるための作戦中にジャックが言ったジョーク。文中の"you" はイアントを指すのだけど、これが全然わかんな~い。自分が車に弱いせいなのか、それともアバンギャルドなプレイに疎いせいなのか、 赤面するほどのイメージなんてちっとも浮かばない……。ジャンプリードって、先端にクリップがついた赤いコードでしょ?(ま、まさか洗濯ばさみプレイとか……) でもポールって??? 一体どんな"棒"なの? (ちなみにこの場面では彼らは高いビルの屋上にあがってアンテナをいじっている)。グウェンとオーエンの反応から、これが下ネタジョークだとは分かるものの、それだけではすっきり出来ない。この悶々とした気持ちを、どうか誰か救ってください……。
まとめ。JANTOファンなら、読むべし。
The Twilight Street その1
The Twilight Street
■著者: Gary Russell
■出版年月: 2008年3月
■時期: シリーズ2 初期
■ジャンル: 未来予想、アバドン
■私的JANTO指数: ★★★★★
In flame-orange letters, scored across the previously blank pages were words: REVENGE, JACK. REVENGE FOR THE FUTURE.
■おかえり、ビリス
シリーズ1の最終話End of the Days でアバドンを倒したジャック。怪獣・アバドンとは一体何だったのか。その答えを出してくれるのがこの The Twilight Street。とにかくテレビシーズと直結しているだけあり、とっつきやすさは群を抜いている。ジャックがドクターを追いかけてチームを離れていたこと、ボードルームが地下に移ったことなど、シリーズを見ていた人には「ああ」と頷ける点がたくさん。もちろんビリス&アバドンのコンビも復活。そしてジャックには昔からどうしても近づくことの出来ない(そこに行くと体調が悪くなる)場所があるという興味深い謎も加わり、そこへもってきてJANTO要素盛りだくさんととくれば、面白くない訳がない。(オーエンとトッシュファンには、ちょっと微妙かも?) 自分もこの感想を書くのを楽しみにしていたのだけど、いざ書こうとすると、書きたいことがあれやこれやとあって難しい!
とりあえず、今回はメインストリームの話を……。
物語はジャックがまだ非常勤としてトーチウッドで働いていたところから始まる。恋人の(ハイ、また男性です)グレッグ・ビショップが突然苦しみながら目の前から姿を消した後、彼が抱えていた日記帳に "Revenge, Jack. Revenge for the future."の文字が、ロード・オブ・リングさながらに浮き上がる。読者はこの"復讐が"何に対する復讐なのかを考えながら読み進んでいくことになるわけだけど、End of the Days を観た人なら当然のように、"主人であるアバドンを殺されたビリスの、ジャックに対する復讐"だと考えると思う。そしてその復讐の方法とは、グレッグをはじめに、ジャックが大切にしている人達を、ビリスが一人ずつ捕えていく……って。でもホントにそうなのかしら?
(いつもより盛大にネタバレするので、たまたまこのブログを見つけて読んでいるという方は注意してくださいね。)
"So let me get straight."
■The Light and The Darkness
アバドンの正体とその役目とは――? 物語の8割くらいのところで、ビリスが言っていたことをジャックが分かりやすく言い直してくれる。それをもとにまとめてみると、昔からリフトのエネルギーを巡って対立している2つのクリーチャーがいて、その一つがアバドン。彼(?)は The Light light を守っている。もう一つはPwccm(発音出来ない~)というクリーチャーで、彼のほうはThe Dark lightを守っている。(何事にも裏と表、正と負があり、両者が揃っていることにより均等が保たれるという、どこかで聞いたことのあるような理屈を思い出してほしい)。19世紀、Pwccm に破れたアバドンは、力を蓄えるため一旦Tretarri地区の地下に潜み(ジャックがこの場所に近づけない理由がこれ)、それをビリスがトーチウッドを騙してリフトを開くことで地上に呼び戻したのがThe End of the Days の復活劇。ところがジャックがアバドンを悪者だと信じて倒してしまったため、 彼が守るThe Light の力が弱まり、世界はThe Dark によって支配されようとしている。そこでビリスは世界をThe Dark から守るため、トーチウッドのメンバー一人ひとりに、The Dark Light に支配された未来がどうなるかを見せようとする。つまり、ビリスは彼なりのやり方で世界のバランスを守る仕事をしているわけで、悪いお爺さんなんかでは全然ないということらしい。少なくとも今回は、ジャックたちと同じ「側」の人間になっている。(ちなみに、アバドンの大きな使命のもとでは、多少の人間の死など問題ではないという。これは「一つの命より数億の命」というジャックの持論とも通じるところがあると思う)
で、この物語の最大の見所は、そのビリスが見せるThe Dark Light に支配された未来のトーチウッド。新しい"
トーチウッド帝国"は、地下でその存在を隠している秘密の組織などではなくなり、カーディフの城跡に堂々とそびえる47階立て(だったかな?)の高層ビル。古いハブをぶっ壊し、ウォーター・タワーを移動させ、エイリアン・テクノロジーで世界に平和と豊かさをもたらしているという、政府も真っ青の繁栄ぶり。それを考案し、実現したのが、あの大人しいトッシュ。そしてトッシュに全面的に賛同したオーエン。一体彼らはどうやって成し遂げたのか?
■トッシュ/オーエン
トッシュがいかに自分の才能を認めてもらいと思っているかは、Adam の回で分かった。そしてオーエンはジャックに銃弾を打ち込んで、リフトを開いたという前科がある――。そんな二人が手を組んで(しかも結婚までしている)考えた方法――それはジャックを犠牲にすること。あああ~! ジャックをリフト・マニピュレーターに繋ぎ、一定の間隔で殺しては、蘇生する際に生じるエネルギーをリフトに送りこむ。世界の平和のためなら、ジャックは犠牲になることを厭わないはず。ジャックは今でもトーチウッドの心であり、魂である。そんなことを本気で言ってるトッシュが怖い!
■グウェン/リース
エイリアン・テクで安全な出産を約束されているグウェンは、ジャックに悪いと思いながらも、トッシュとオーエンにNOが言えないというダメっぷり。肝心なところで選択を誤るのがグウェンとはいえ、ジャックとの間に(それが愛であろうと友情であろうと)何か絆と呼べるものがあるのなら(Gwackが存在するくらいなのだから、あるはずでしょう)、少しくらいは助ける姿勢を見せてもいいんじゃないかと、ちょっと彼女の傍観ぶりは意外だった。リースはトッシュやり方が間違っていると確信しつつも、グウェンの身の安全のために、敢えて手を出さないという現実的なスタンス。リースの立場から判断すると、それは当然かもしれない。それでも出来る範囲でイアントに協力するという良心はある。
そしてそのイアントは……。
That somehow, in dying, Ianto could wake Jack up. And Jack would stop the light creatures. The last thing Ianto saw was his own blood obscuring the glass, hiding Jack's beautiful face from him. And it was over.
- - - - - - - -
He knew then Ianto was dead. Somewhere inside his head he felt something sever and die. And he understood. Ianto had got himself shot, somewhere above him, deliberately. Knowing that his sacrifice was the only way to break the compound holding Jack. The crimson running across his vision and down tiny splinters in the compound towards him was Ianto's blood.
■イアント/ジャック
うっ(嗚咽)。ジャックを救いに行くものの、死んじゃうなんてあんまりだ~(号泣) (一体彼はテレビや小説で何回死んでいることか……)。とは言え、これほど壮絶なラブシーンは他のエピソードにはないと思う。そう、これはラブシーンだよ。自らの命と引き換えにジャックを救いに行くイアント。そして自分の知る限り、これほどジャックがイアントに対し真剣に反応するのは、The House of the Dead とこの作品だけかもしれない。どちらもイアントが死んだ後っていうのがいけないけれど……。ファンフィクションなら、こういう展開が山のようにあるんだけどね(公式で少ない反動?)
イアントだけは自分を助けに来てくれると信じているジャック。そう信じる理由は、「彼がイアントだから」。も~、そこまで信頼しているのなら、シリーズの中でももっと大切にしてあげて欲しい。グウェンよりずっと誠実なんだから。
この未来絵はあくまでも可能性の一つ。The Dark の力が弱まれば、避けられるもの。それでもそこにはメンバーそれぞれの潜在意識や願望が織り交ざっていて、それを見せられた各人がどう感じたかは興味深い。トッシュやオーエンはショックだっただろうし、イアントとジャックはお互いに寄せる愛の深さに改めて(初めて?)確認したかな。欲を言えば、夢から覚めたあとに、イアントが無事で良かったとジャックが安堵するシーンが欲しかった。だけどちょうどそこで邪魔するように登場したのがグウェンで……もーーーーぅ。
■イドリス・ホッパー・80万人に一人の男
この作品に登場するもう一人の魅力的な青年。市役所に勤めていて、かつてジャックにレコンを飲まされたことで、彼に対しては愛憎絡む感情を抱いているものの、最後は協力を惜しまないいいヤツ。80万人に1人の確率で存在するレコンの効かない人物でもある(量を増やせばOKらしい)。この彼がすごくいい! 市がTretarriの再開発を手掛けているということで会いにきたジャックを疎ましそうに扱いながらも、突然キスする場面は目に鮮やかに浮かぶ。スージーは彼を「ジャックのタイプ」と呼び、ビリスは(ジャックに対し)「君のイアント・ジョーンズに少し似ている」と評している。("君の"だなんて、ビリス、ナイス! )
全てが済んだ後、彼は自らレコンを所望し、その後新しい勤務地に旅立つのだけど、空港に見送りにきたジャックの姿を目にして(もちろん誰だか分からない)「トム・クルーズに似ている」(笑)。ジャックの昔の恋人だったグレッグもすごくいい人で(吸い込まれるような青い瞳で、マグカップを置きたくなるような頬骨)、脇役がきらりと光っているのも他の作品との大きな差だと思う。
イアントは他の小説でも表紙になっているけど、これはもっと大きな写真で載せたかったくらい、いい表情をしている。このシリーズは全てキンドルで買っている自分だけど、これだけは紙でも買ってしまった。顔の半分がピエロなのが残念なのだけど、それはそれでブラック・ライトが入り込んで完全にピエロになったオーエンや、カブキ(せめて舞妓ぐらいにしてほしかった)になったトッシュとの違いが表れていて上手い表現だと思う。この姿のイアントを目にしたジャックが、これまで一度も踏み入れることの出来なかった通りへ必死になって進んでいく姿は感動もの。
Russellさん、ありがとう。同じ名前のつく他の方よりも感謝しています。
次回は、マイナーなJANTOシーンを取り上げる予定。
Trace Memory
Trace Memory
■著者: David Llewellyn
■出版年月: 2008年3月
■時期: シリーズ2 Reset 以前
■ジャンル: タイムスリップ、回想もの
■私的JANTO指数: ★★★★☆
Jack was like a box full of secrets sometimes, and every time a new box was opened it seemed to contain another box, like ever diminishing Russian dolls.
このTrace Memory はかなり尾を引く作品。なんだろうこれは。どこがどう面白かったという具体的なことよりも、ノスタルジックな憂愁さとか、黄昏時の物寂しさのようなものが、いつまでも心に纏いつく。
物語はハブの地下に突然タイムスリップしてきた青年マイケルとジャックの初めての出会いから別れまでの回想録がメインになっている。おそらくこの作品の一番の魅力は、マイケルという青年にあるんだと思う。1953年に、彼は働いていた港で積荷が爆発し、そこに入っていた正体不明のOrbが持つ Vondrax のエネルギーを全身に吸収してしまう。それ以来、自分ではまったく制御の出来ないまま、時代から時代、場所から場所へとタイムスリップを繰り返す。昔、『タイムボカン』の歌に「過去と未来と昨日と今日をいったりきたり、あっという間に知らない世界~」という歌詞があったけれど、まさに彼はそれ状態。タイムスリップする瞬間も、その行き先も分からないということでは、もっと悪い。そんなわけで、彼はいつも迷子の子犬のような不安状態。自分もタイムトラベルしているジャックにとっては、自分の属する時代や場所がないというマイケルの混乱もよく理解できるだろし、彼生来の無垢で純情な性格も加わって、ジャックじゃなくても「守ってあげたい」感を抱かずにはいられなくなるという青年。
実際、このジャックとマイケルの出会いから別れまでのエピソードは美しいし、そして哀しい。恋愛とまではいかないんだろうけど、それに近い感情が最後のほうでは生まれていたんだと思う。そして海の中で抱き会いながら死んだはずのマイケルがハブの地下で蹲っておびえているのを発見したジャックの驚きと、そのジャックのマイケルを見る目に対するイアントの不安と気遣いが、この作品をJANTOたらしめる要因となるわけだけど、冒頭のハッピーなJANTOシーンに比べると、ラストはちょっと切ないかな。
"Should I be jealouse?" Ianto asked.
Jack span around in his chair.
"What do you mean?"
マイケルが現れてから様子のおかしいジャックを見て、イアントはその青年がジャックには特別な存在だと思ったんだと思う。だから自分の立場がこれからどうなるのかと遠まわしに聞くんだけど、ジャックの答えはちょっとトンチンカン。イアントが聞きたいのは、マイケルは自分のことを覚えてないからとか、ここには長くいないからとかいう理由なんかじゃなくて、「たとえマイケルがいても自分との関係は何も変わらない」と安心させてくれる言葉だと思うんだけどね。なのに"I don't own you."と言って、マイケルの傍にいジャックを行かせてやるイアントの胸のうちを想像すると……。彼に代わって"Fuck, Jack"と私が毒を吐いてあげる。
ジャックは過去にマイケルを守ってやれなかったため(あ、書き忘れていたけど、マイケルは山高帽をかぶった変なクリーチャーやトーチウッドから追われていたり、さらにロシアの怪しい組織からも狙われていたりと、忙しい身の上だったりする)、今回こそはなんとかしてあげたいと思うものの、タイムラインを乱せないため、手が出せないというジレンマに陥っている。だからイアントもせめてマイケルがここにいる間だけは傍にいてあげればいいと言えたんだと思うけど、いざマイケルがタイムスリップを始めると、本当は行かせたくないというジャックの本音が……。しかも彼が行ってしまった後は、イアントには一言も口を聞かずにハブを出て行くという意気消沈ぶり……。もういちど私が代わりに言ってやろう。"Fuck Jack."
Ianto didn't look himself. Gwen had never seen him look this way before. His stoicism, his trademark Ianto Jones impreviousness, had faded somehow.
ほっとするのは、グウェンがイアントのことをよく見てくれていること。今回のグウェンはリースとソファの色をめぐって喧嘩中という、なんとも可愛い設定だった。ジャックがマイケルとの過去を自分にではなく、イアントに打ち明けたことにちょっとばかり嫉妬するというのも、嫌味のないレベルで良かったと思う。というか、マイケルばかりに没頭しているジャックがあまりにもアレなため、イアントの不安に気づいてあげるグウェンがすごくいい人に見えたということかもしれない。一番最初のマトリョーショカの引用は、グウェンが抱くジャックの印象なんだけど、やっぱり彼女には謎だらけのジャックよりも、隠し事のないリースとの生活のほうが安心出来ていいと思う。ソファの色とリースと過ごす時間と、どちらが大切なのか気づいて帰れる場所のあるグウェンは幸せだよ。ジェームズ・ボンドを一人観ながら気を紛らせるイアントよりもずっと幸せ。
もしかして、この作品にJANTO度★4つは多すぎかもしれない。でもジャックへのイアントの想いはこれくらいあるから、それを尊重しての数。イアントへのジャックの言動を点数に加えたら、うーん★3つ? それでも二人をちゃんとしたアイテムとして扱っていること自体は嬉しい。
JANTOを別にしても、トーチウッドに入る前のメンバーたちの生活(特にトーチウッド・タワーに通勤するイアントは新鮮)の興味深いエピソードや、50年代からマイケルを追い続けるのトーチウッドの二人組、金持ちボンボンのHugoといった味のある登場人物もいて、ロシア組織の登場にいたっては、ボンド映画のような展開(ジャックがボンド、マイケルがボンド・ガール?)も楽しめ、全体的に静かながらも退屈するこはない。タイムスリップものとしては、やはりちょっと分かりにくい点が残り、例えばマイケルがジャックの運転する車の中に突然現れたとき、彼はジャックが未来で友人(トーチウッドのメンバーのことだと思う)を持つことを知っていた。ということは、タイムスリップをしてもそれまでの記憶は残っていると思えるんだけど、ハブに現れた時はジャックと会った過去の記憶はまったく持っていなかった。しかも、マイケルの死とともにVondraxのエネルギーも体から失われるということだったはずなのに(マイケルはそのために海に飛び込む選択をしたわけだし)、なぜまた生きてハブに現れたのだろう。単に自分が読み落としてしまっているのかもしれないけど、いろいろと「?」がある。マイケルのタイムトラベルの原因にはそれなりのSFチックな理由がつけられているので、そこは「ふ~ん、なるほど」と一応納得しながら読める。本当に何を話しているかなんて、トッシュじゃないから分からない。
まとめると、エイリアンものというより、ロマンチックな人間ドラマ。夕暮れ時にティーでも飲みながら読み返したい作品。