ゲノム編集で網膜色素変性症の症状改善に成功
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生物の遺伝情報を自在に書き換えるゲノム編集と呼ばれる技術を使って、網膜の遺伝子を操作し、失明の原因となる網膜色素変性症の症状を改善させることに、理化学研究所などがねずみを使った実験で成功しました。
この研究を行ったのは理化学研究所の恒川雄二研究員とアメリカの研究所のグループです。グループでは、生物の遺伝情報を自在に書き換えるゲノム編集と呼ばれる技術を使い、失明の原因となる網膜色素変性症のねずみの目の網膜にある細胞の遺伝子を操作しました。
その結果、網膜の細胞のおよそ4%が正常に機能するようになり、ねずみは、光を感じて反応できるようになったということです。これまでのゲノム編集は、細胞分裂が起きるタイミングを狙って行っていたため、脳や心臓、網膜などの分裂をしていない細胞ではできませんでしたが、グループでは、こうした細胞でもゲノム編集ができる新たな方法を今回開発したということです。
理化学研究所の恒川研究員は「新たなゲノム編集の方法を使えば、脳や心臓をはじめ、神経や筋肉などの遺伝子の異常が引き起こすヒトの難病についても治療できる可能性がある。さらに研究を進めていきたい」と話しています。
その結果、網膜の細胞のおよそ4%が正常に機能するようになり、ねずみは、光を感じて反応できるようになったということです。これまでのゲノム編集は、細胞分裂が起きるタイミングを狙って行っていたため、脳や心臓、網膜などの分裂をしていない細胞ではできませんでしたが、グループでは、こうした細胞でもゲノム編集ができる新たな方法を今回開発したということです。
理化学研究所の恒川研究員は「新たなゲノム編集の方法を使えば、脳や心臓をはじめ、神経や筋肉などの遺伝子の異常が引き起こすヒトの難病についても治療できる可能性がある。さらに研究を進めていきたい」と話しています。
中国 ゲノム編集で肺がん患者の治療
また、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」は、中国の大学のチームが「クリスパー・キャス9」と呼ばれるゲノム編集の技術を使って、肺がんの患者を治療する世界初の臨床研究を実施したと伝えました。
ネイチャーによりますと、臨床研究を行ったのは、中国の大学のチームで、クリスパー・キャス9と呼ばれる最新のゲノム編集の技術を使い、肺がん患者の血液中にある免疫細胞の遺伝子を操作しました。そして、免疫にブレーキをかける「PD-1」と呼ばれる遺伝子を働かなくさせ、免疫を活性化させるようにしたうえで、肺がん患者の体内に戻したということです。これによって、免疫ががん細胞を攻撃することが期待されていて、同様の研究はアメリカでも計画されているということです。
ネイチャーによりますと、臨床研究を行ったのは、中国の大学のチームで、クリスパー・キャス9と呼ばれる最新のゲノム編集の技術を使い、肺がん患者の血液中にある免疫細胞の遺伝子を操作しました。そして、免疫にブレーキをかける「PD-1」と呼ばれる遺伝子を働かなくさせ、免疫を活性化させるようにしたうえで、肺がん患者の体内に戻したということです。これによって、免疫ががん細胞を攻撃することが期待されていて、同様の研究はアメリカでも計画されているということです。