トランプ氏に温暖化対策への取り組み求め共同宣言

北アフリカのモロッコで開かれている、地球温暖化対策を話し合う国連の会議COP22の参加国は共同で、「気候変動と闘うため、各国は最大限の政治的な努力をすべきだ」とする宣言を発表しました。パリ協定から脱退する意向を示しているアメリカのトランプ次期大統領に対して、温暖化対策に取り組むよう、世界が一体となって求める内容となっています。
これは、モロッコのマラケシュで開かれているCOP22に参加している、日本やアメリカを含むすべての国と地域が17日、「マラケシュ行動宣言」として共同で発表しました。

宣言では「世界の気温が前例のない危機的なペースで上昇しており、対策が急務だ」としたうえで、「気候変動と闘うため、各国はパリ協定のもとで最大限の政治的な努力をすべきだ」としています。
さらに、先進国が、発展途上国の温暖化対策を支援するために、1000億ドルの資金を拠出することを改めて明言しています。

宣言は、温暖化はでっち上げだとして、パリ協定から脱退する意向を示しているトランプ氏に対して、オバマ政権の方針を引き継いで、温暖化対策に取り組むよう、世界が一体となって求める内容となっています。