若田さん アジア各国の宇宙開発参加に期待示す

若田さん アジア各国の宇宙開発参加に期待示す
アジアにおける宇宙技術の活用について話し合う会議が、フィリピンで開かれ、宇宙飛行士の若田光一さんが、日本とフィリピンが協力した超小型衛星を例に挙げたうえで、今後、アジア各国の宇宙開発への参加が進むことに期待を示しました。
この会議は、JAXA=宇宙航空研究開発機構などの呼びかけで、アジア各国の代表らが参加し、15日から4日間の日程でフィリピンの首都マニラで開かれています。

17日の会議では、宇宙飛行士の若田光一さんらが、超小型衛星を活用した宇宙開発について意見を交わしました。

超小型衛星は、開発費用が大型の衛星の100分の1以下に抑えられ、フィリピンも日本の大学の協力を得て初めての人工衛星を開発し、ことし4月には国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出しました。

若田さんは、フィリピンの超小型衛星を例に挙げたうえで、「日本は、人工衛星を安全に放出する機会を提供できる」と述べ、今後、アジア各国の宇宙開発への参加が進むことに期待を示しました。

会議のあと、若田さんは、NHKのインタビューに応じ、「人工衛星は災害対策などにも活用できるため、各国が宇宙技術を高めていくことは重要で、日本の強みを生かして貢献していきたい」と話していました。