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非番の警察官、酒気帯び当て逃げ容疑で逮捕 「避けられたと思い衝突に気付かなかった」 栃木県警
酒気帯び状態で乗用車を運転した上、追突事故を起こして走り去ったとして、栃木県警佐野署は15日、道交法違反(酒気帯び運転、事故不申告)の疑いで、同県佐野市堀米町、同署刑事課巡査部長、佐々木崇志(たかし)容疑者(37)を逮捕した。佐々木容疑者は調べに対し、「ハンドルを切って避けられたと思った」と容疑を認めている。
逮捕容疑は14日午後5時40分ごろ、同市堀米町の市道で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転し、前方に停止していた30代主婦の運転する乗用車に追突したが、そのまま走り去ったとしている。
県警の調べによると、主婦が車を追いかけ、約250メートル先のコンビニエンスストア駐車場で車を発見して佐々木容疑者に声をかけ、夫が110番通報した。呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出された。主婦の車に同乗していた家族3人にけがはなかった。
県警監察課によると、佐々木容疑者は「自宅で飲酒し、買い物に行く途中だった。車にぶつかりそうになったが、避けられたと思い衝突には気付かなかった」と供述。14日は勤務休みで、自宅で缶チューハイ数本を飲んだという。事故現場は自宅から約900メートル離れていた。
佐々木容疑者は平成16年に警察官となり、これまでに約4年間、交通部門での勤務経験もあった。
赤坂浩首席監察官は「誠に遺憾であり、被害者、県民に心からおわび申し上げる」とコメントした。