16日、韓国メディアによると、米韓合同軍事演習のために釜山を訪れた米軍が一般市民と韓国軍兵士を対象に航空母艦の公開イベントを行った際、韓国陸軍の幹部らが航空母艦にあった米国の最新型ヘリに登って記念写真を撮り、米軍から制止を受けていたことが分かった。

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2016年11月16日、韓国・YTNによると、米韓合同軍事演習のために先月韓国・釜山を訪れた米軍が一般市民と韓国軍兵士を対象に航空母艦の公開イベントを行った際、韓国陸軍の幹部らが航空母艦にあった米国の最新型ヘリコプターに登って記念写真を撮り、米軍から制止を受けていたことが分かった。

韓国陸軍の幹部らは、米国の対潜ヘリコプター「シーホーク」に装着された監視用赤外線カメラの上に登って記念撮影をした。夜間に敵を識別するために使用される赤外線カメラは、10億ウォン(約9300万円)に達する高価な装備として有名。写真撮影は米軍に制止されるまで、5分ほど続いたという。

これについて、軍事専門家らは「理解できない行動だ」と批判の声を上げている。ヤン・ウク韓国国防フォーラム研究委員は「装備が故障したり、接続部位に問題が発生し、航空機作戦に支障を及ぼすこともある危険な行為」と明らかにした。また、シン・インギュン自主国防ネットワーク代表は「赤外線カメラの上に登って写真を撮る人を見たことがない。これが韓国軍のレベルと思われないか心配でとても恥ずかしい」と述べた。

これに対し、記念撮影をした韓国陸軍の幹部らは「高価な装備であると知らなかった。故意ではない」と釈明した。

また、同幹部らが相対的に価格が安く、性能が劣るリンクスヘリに登ったと報告したが、上級部隊からの指摘を受けてシーホークヘリに修正していたことも分かった。

韓国陸軍本部は「米軍の同意を得て写真を撮った上、赤外線カメラではなくプラットフォームに登ったので問題ない」と話している。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「登って写真を撮ろうと考えること自体が軍人として失格」「軍の幹部がこんなにも情けないとは…。恥ずかしい」「韓国人のレベルをよく表している」「軍の幹部が基本的な知識もないの?」「軍人が『知らなかった』で許されるのか?」「『問題ない』と判断したことが一番の問題」「みっともない。米軍にどう思われただろう?」「こんな状態で日本と軍事情報協定を結ぶなんて。政府は何を考えているのか」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/堂本)