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ご好評の会則珍問答につづき、新連載を開始します。「其の壱」より毎日お届しますので乞うご期待!
戯曲「信濃藩家中見聞」
主な登場人物
城代家老:原田函館守種付(はらだはこだてのかみたねつけ)
お側用人:長谷川坂田守重蔵(はせがわさかたのかみしげぞう)
次席家老:正木八百守正直(まさきやおのかみまさなお)
大目付:八尋左衛門尉頼綱(やひろさえもんのじょうよりつな)
老中兼若年寄り:谷川皆行守勃樹(たにがわみないくのかみぼっき)
前大老:秋谷嫌師守栄助(あきやいやしのかみえいすけ)
特別出演(第六天の魔王)
戯曲「信濃藩家中見聞」其の壱
重蔵
「ご城代!ご城代!」
城代
「なんじゃ、騒々しい」
重蔵
「大変です、ご城代」
城代
「その方はお側用人の長谷川重蔵ではないか」
重蔵
「一大事です、ご城代。殿がお倒れになりましてございます。」
城代
「なにー、殿がお倒れに!?」
重蔵
「はい、昨晩急に容態が悪化されたと奥医師より連絡が入りましてございます」
城代
「して殿は今いずこに?」
重蔵
「はい、とりあえず御典医の集まるご城下の慶応寮にお運びして集中治療を施している様です」
城代
「してご容態は?」
重蔵
「はい、かなりのご重篤とお聞きしております。お命にもかかわろうかと」
城代
「うーむ、それは一大事じゃ。重蔵、この事は決して城下に漏らすでないぞ!いや、城内にもじゃ!奥医師たちにもしっかりと箝口令を敷いておくのじゃ。よいか!」
重蔵
「御意にございまする」
城代
「それから、急ぎ老中達を集めるのじゃ。理由は申すでない、筆頭家老のわしの命令だとのみ伝えよ!よいか。」
重蔵
「承知仕りました。」
城代
(しかし困ったのう、数年後には本城の新築普請も控えておるし、厄介な政所の元重役だった矢野明電の守の問題も残っておるのに、、、困ったのう、、、)
(つづく)
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