企画発案者は 大分県の美術家 藤原了児氏 。
(「大文字送り火に、陸前高田の松原の薪・計画」)
元福井市議 後藤勇一氏とNPO法人「ふくい災害ボランティアネット」も主導。
つまり岩手県とも京都府とも直接関わりのない第三者によって、この企画は始められた。
使用する予定の薪は 当初から福井県のNPO団体より買い取ること前提で企画が始められている。
また、マツの購入費や運搬費は、送り火の支援団体「京都五山送り火協賛会」の支援や 市民から募るカンパ を充てる方針とのこと。(京都新聞より)
大文字送り火は、銀閣寺山麓の住民による組織「大文字保存会」と、市民・学生ボランティアやボーイスカウトなどの協力を得て、保存・運営されており、年間を通じての入念な準備が行われている。
通常マツは2月に切り出され、3月に割り木となり、4月山頂倉庫へ運搬ののち1年以上乾燥させる。そして、前年より乾燥されたマツが5月に銀閣寺山門へ下ろされる。
(さらに詳細は http://www.gozan-okuribi.com/ 内、〈大文字〉→〈送り火が灯るまで〉参照のこと)
発案者がこの企画を発案したのは6月であり、保存会側では既に準備が整えられた段階での突然の申し出であった。
発案者がこのような定められた手順があると知った上で申し出たのかどうかは不明。
6月12~17日、陸前高田で、送り火保存会の受け入れは未定のまま、京都の送り火とは違う形式の送り火用の薪作りを開始。
ちなみに送り火では、祈念等の文言を記入するのは護摩木であって、薪ではない。このプロジェクトでは、薪に直接供養の文言が書かれており、この点からも、発案者が送り火慣習に不案内なまま進行したと考えられる。
また、放射性物質検査をする予定は立てられていなかった。
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6月16日夜、保存会が受け入れを伝える。
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6月17日東海新報、18日岩手日報社に、既にこの企画の記事が掲載されているため、保存会の決定を待たず、プロジェクトのマスコミへの広報活動がされていたと思われる。マスコミが付いているということに保存会が押し切られたという印象も拭えない。
また、保存会側が突然の申し出に戸惑う中、善意からとはいえ、数百年に渡る儀礼や慣習を軽んじた、見切り発車でのプロジェクトスタートであった。
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報道等により、この企画を知った京都府民より松の安全性への問題視の声が上がり、発案者に安全検査をして欲しいと問い合わせる。
(保存会は、市民を安心させる事も大切、安全性が確認されたなら問題なく行えると伝える)
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「検査をして欲しい」という内容の問い合わせに企画推進側が反発。
「京都の人たちは、福井の原発の電気を使っているのですから、放射能を受け入れるぐらいの気持ちで電気を使って欲しいです。」
と放射性物質自体の受け入れを要求するような文面をブログに掲載。
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1回目検査。発案者が検査結果を発表。放射性物質不検出と発案者側が提示した調査結果が、実は 放射性物質用の検査とは全く関係ない別種の検査であった。
塩害の有無 の確認のための単なる成分解析であり、そもそも放射性物質を測れない検査だった。
この時点でストロンチウムが検出されている。
(自然由来か原発による人工的なものか、検出量などは不明)
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再度、京都府民が問い合わせ。
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2回目検査。発案者が、セシウム、ヨウ素は検出できるが、ストロンチウムの放射性の有無を探知出来ない種類の簡易検査を、松を細かく砕いた上で行う。
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暫くして発案者側が発表した1回目検査結果(成分分析結果)を説明も無く削除。
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この時点で企画中止やむなしとも思われたが、 京都側が陸前高田の人々の思いを尊重し、また無にしない為に独自検査へ。
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8月5日、これら発案者側の、送り火自体への配慮を欠いた運営や、放射能不安を軽視する姿勢、市民の不安の声を考慮した結果中止を発表。
(市に問い合わせたところ、中止を決定した理由について「10ベクレルが検出限界値なので、0かもしれないし9かもしれない。9であれば皆さんに迷惑がかかるので今回は中止にした」との回答)
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8日夜、被災者の気持ちを配慮し、大文字保存会の人間が頭を丸めて現地におもむき、薪を「迎え火」として焚く。
プロジェクト開始は大きく取り上げなかった各マスコミが「被災地の松の使用中止」時点から大々的に取り上げ京都バッシング、経緯を無視した偏った報道を行う。
マスコミが「放射性物質未検出」と伝えた検査が、発案者が行った1回目、2回目の検査、あるいは騒ぎにまぎれて結果が伝わらない、市が独自に行ったと言われる3回目のいずれを指すのか、あるいは全部なのかは未だに不明。
京都府と岩手県陸前高田の送り火偏向報道問題まとめwiki - 京都府と岩手県陸前高田の送り火偏向報道問題まとめwiki - @ウィキモバイル (via nseki)
事実かどうかわからんけど、全国区ニュースは表面だけ取り上げすぎだよなぁと思うのです。
(via daxanya1)