私は辛い食べ物が大好きです。
それも、「激」のつく辛さのもの。
会社の食堂でうどんやラーメンを食べるときはラー油と一味を表面が真っ赤になるまで振りかけて食べるという偏食っぷりで、同期からは「いつか死ぬぞ」といつも心配されています。
そんな生活を送っているなか、暴君ハバネロ先輩が、お生まれになった当時の姿で帰ってこられたのです。
暴君先輩は、私を激辛好きに導いてくれた宣教師です。
2003年の誕生当時、「ハバネロ」は世界一辛い唐辛子としてギネスに登録されていました。
当時中学生だった私は、世界一だなんてすごい!ぜひとも食べてみたい!と思いスーパーですぐに購入。
が、あまりの辛さで、3個食べては水を飲むという作業を繰り返さないと食べられませんでした。
そんなドSな先輩が帰って来ただなんて…!
私をこの辛党の世界にいざなってくれた暴君先輩が帰って来ただなんて…!
いてもたってもいられず、すぐに購入。食べました。
しかし…
ん?
え???
あれ???
先輩…!
私、何も感じません…!!
暴君先輩の手ほどきを受けて以降、辛さの虜になった私は、あらゆる「激辛」と呼ばれる食べ物を食べ漁りました。
今や、時すでに遅し。
暴君先輩の刺激じゃ、足りなくなっていました。
暴君先輩、ごめん。
私、あなたじゃ刺激が足りなくなりました。
(でも普通のスナック菓子としてはすごく美味しいよ!私の味蕾が死んでるだけだよ!)
そうして私は、今日も蒙古タンメンの北極ラーメンを食べます。