蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】明治神宮野球大会 星が好救援&ダメ押し弾 明大が5年ぶり6度目V2016年11月17日 紙面から
◇明大5−2桜美林大第47回明治神宮野球大会は16日、神宮球場で大学の部決勝を行い、明大(東京六)が5−2で桜美林大(首都)を破って5年ぶりの優勝を決め、単独最多の6度目制覇となった。中日がドラフト1位指名した柳裕也投手(4年・横浜)をリリーフしたヤクルト2位指名の星知弥投手(4年・宇都宮工)が、5イニングを無失点に抑え逆転Vを呼び込んだ。2点を先取されたが、5回に桜美林の佐々木千隼投手(4年・日野)に4安打を集中し4点を挙げて攻略した。 主将の柳とともに、うれし泣きした。最後の打者を149キロの直球で空振り三振に仕留めた瞬間から、こみあげるものがあった。「柳が悪いながらも頑張っていた。いいライバルでやってきたから、自分もここまで成長できた。きょうは柳を絶対に日本一にさせてやろうと思って投げました」。6月の大学選手権で初戦敗退、柳が誰よりも責任を感じていたのも分かっていた。 代打を出された柳に代わって5回から登板。力みもあって四球を出したが、左翼の好守にも救われると、6回からは内野安打2本だけ。直球で押すのがスタイルだが、この秋から精度も上がったツーシームもうまく使った。 11月初めの明治神宮外苑創建90周年試合では、六大学選抜の先発としてヤクルトを相手に2イニングを1安打無失点。ヤクルトの橿渕スカウトも「先発も抑えもできる。投げるたびに自信がついている感じで、この大会も右肩上がりだった」と成長ぶりを喜んだ。 この大会でホームランを打っている桜美林の佐々木、明大の柳両投手に負けじと、馬力を見せたのは8回。1死から、左中間にライナーで突き刺すソロでリードを3点に広げた。高校、大学を通じて公式戦初本塁打。「芯に当たったけど、打球が低いかなと思いました。あの1点で楽になった。自分を助けることができました」 2013、14年は準優勝。その悔しさも晴らした。この大会の直前、気の緩みを見せた星にカミナリを落とした善波達也監督(54)も、「きょうのピッチングには感動しました」と来年からは本拠地となる神宮で輝いた星をほめ、「先輩たちは決勝でやられましたが、みんなで頑張ってくれた」とチームをたたえた。 (小原栄二) <星知弥(ほし・ともや)> 1994(平成6)年4月15日、栃木県那賀川町市生まれの22歳。181センチ、85キロ。右投げ右打ち。小学4年から野球を始め、中学時代は軟式。宇都宮工時代に150キロをマークしプロが注目。明大では1年春にデビューし、おもに救援。今春、初勝利を挙げこの秋は先発もして3勝2敗。最速154キロ。持ち球はスライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム。今秋ドラフトでヤクルトが2位で指名。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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