蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大相撲】遠藤が大関3連破 きょう横綱・日馬も倒す2016年11月17日 紙面から
◇九州場所<4日目>(16日・福岡国際センター) 石川県穴水町出身の前頭東三枚目の遠藤(26)=追手風=が大関琴奨菊(32)=佐渡ケ嶽=を破り、3日連続で大関を撃破した。3日目で史上3人目の通算1000勝を達成した横綱白鵬(31)=宮城野=は1001勝に伸ばし、海老蔵や中村獅童が祝福、綱とりを目指す大関豪栄道(30)=境川=は新鋭の御嶽海(23)=出羽ノ海=を下し、4連勝とした。 遠藤が琴奨菊を冷静にはたき込み、3日連続で大関を蹴散らす大活躍。それでも取組後、クールな人気者に笑顔はなかった。「完全ではないけど、順調だと思って」。1年半以上、一進一退で苦しんできたけがからの復調を証明する横綱戦を、早くも見据えていた。 まだ苦い思い出を振り切ったわけではない。昨年の春場所で左膝靱帯(じんたい)断裂の重傷を負って以降、手探りで土俵に立ってきたが右足首まで負傷。強行出場した九州場所では満足に相撲を取れずに負け越し、ことしの初場所は途中休場。十両まで転落した。 階段の昇り降りすらままならない時期もあった。「時間があればリハビリと治療。趣味を持ちたい」とこぼすくらい、体と向き合ってケアに打ち込んだ。先場所、自己最多の13勝を挙げて手応えをつかんだ。 場所前、師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「勢いに任せて勝った部分があった」と慎重な見方だった。さらに続けて「上位相手に負けて壁にぶつかった後、ズルズルいかないかどうか」。初日、高安に敗れたが心配を吹き飛ばす快進撃だ。 秋巡業中に迎えた26歳の誕生日。土俵への新たな意気込みを問われて「忍んだ先」と色紙に力強く記した。「けがの辛さを克服した先を見てみたい。いい顔で相撲を取ってる自分が見たい」とほほ笑んだ。 史上2番目の早さで、金星を手にしてから2年半。忍耐を経た遠藤が日馬富士にぶつかり、自身の成長と相撲人生の明るさを2個目の金星で示してみせる。(志村拓) PR情報
|